いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

鎌倉投信:結い2101受益者総会(2016)詳細レポート Vol.10 パネルディスカッション 前編

結い2101受益者総会の10回目はパネルディスカッションです。まずは4人の若手経営者の自己紹介の続きのような感じで始まりました。

クリエイティブさに優位性を

新井:
皆さんには柳澤さんのよさをもっと知って欲しいと思います。
鎌倉愛が凄くてですね、今は本体が横浜にありますがあそこは何人るんですか?

柳澤:
本社は鎌倉のままで横浜には支社があります。250人くらいいます。

新井:
鎌倉愛がすごいけど入れる場所がないという事で・・・

柳澤:
場所が見つかったので今度、鎌倉に戻ってくることになりました。

新井:
お客様の中で聞きたいと思っている事が最近葬儀事業に参入されましたよね。カヤックさんはIT会社だけどどこにいくのか?不安や好奇心もあると思います。

面白法人として舵を切る見方を教えてください。葬儀事業はどこが面白いんですか?

柳澤:
一つの考え方として永続的な成長をする中で絞るというのは一番ハッピーな事ですがどこかで止まってしまいます。そこで事業を多角化して面白い会社にしようとしていました。

ただ、組織としては職種をクリエイターに絞っています。事業はいろいろありますがクリエイターがしっかりシナジーを生み出すようにしています。

結婚式事業もそうですが、式場選びはゼクシイを見るのが殆どです。ゼクシイはいわば式場カタログでそこから始まるのですが、それだけでは物足りない人も中にはいます。

そこでウェディングプランナーとお客様をまずマッチングすることにしました。理想の結婚式を提案ができるプランナーと出会ってそこから式場選びという流れを作ろうとプランナーとのマッチングを始めました。

こうした新しい選択肢はクリエイティブさによる優位性を出せます。社内にこうしたことの経験者がいたので実現できました。

葬儀事業も葬儀業界に10年いた人が入社したことで始まりました。

核家族化が進み、大半が病院から移送されて葬式という流れになっていますが、家で死にたいという終末医療や家族だけで葬儀したいというニーズは増えています。そうした選択肢がふえてきてもいいのではないかと思いました。

自宅に特化した葬儀社がいないんです。そこにクリエイティブを持ち込み、鎌倉自宅葬儀社という会社を始めました。

名前によるイメージから上質な家の中であたたかい葬儀ができると連想させます。鎌倉だけではありませんが、ブランドイメージ、地域資本主義と呼べるものです。

そこまで面白くないかもしれませんが、そこまで特化したことはないと思います。

新井:
柳澤さんとは上場前から話していましたが、上場すると面白くなくなるのではないかと心配していました。上場の際の目論見書がありますが、あれを見たとき戦いが見えました。

理念を1ページ目に持ってきていて、戦っているなと。

柳澤:
最初は2ページ見開きだったんですが怒られました(笑)

利益はでちゃうんです

新井:
青野さんとは先日高校生向けの授業をさせていただきました。

サイボウズへの投資は悩みました。利益は出さないと言っている会社に投資会社が投資していいんだろうかと。

どういう意味なのかお聞きしたら利益は出ちゃうんですとおっしゃいました。利益をいいチームをつくるために使おうという発想がすごいと思いました。

青野:
サイボウズは昨年初めて赤字になりました。
創業からずっと黒字だったのですが、ソフト開発の会社は初年度赤字が普通です。

松下にいた時に利益ださない会社に意味はないと叩き込まれていたのでそういう意味ではめっちゃ堅い会社でした。そんな中、利益は自分達で使った方がいいと思うようになりました。

どうしたらいいか神さまと相談したんです。

消えてなくなってもいいから世界のためにがんばれと言われました。サイボウズが無くなって社員は転職していくだろうし、場合によってはもっといい条件で働けるかもしれません。

そこまでエッジが立つと世間も注目してくれていろいろできるようになりました。利益を出してちまちま税金を納めるより社会にいいことができると思います。

新井:
この発想がすばらしくて、今度出す本でも書こうと思うのですが利益がでたものを社会還元していくという考え方がまさにアマゾンだなと。

アマゾンも世界征服をインフラで実現しようとしています。にぎったもの勝ちなんです。それを社会還元したらどうなるだろうというが青野さん。

いいチームをつくるため、百人百通りの働き方でどういう風に成長していくのか楽しみで、安いうちに買っておこうかとなりました。

青野:
安いままだったらすいません(笑)

ユーグレナではマザーハウスの名刺入れを使ってます

新井:
バングラデシュでは先日残念なことがありましたが、現在の状況はいかがでしょうか?

山口:
ダッカから2時間半離れた場所で起こった事件なので工場への直接的な影響はありません。ただ、10月末までは行かないようにしています。

それまで日本でサンプルルームを作ったりskypeでミーティングをして生産は滞りなく行われています。

新井:
出雲さんと話すと何でもミドリムシの話になってしまうので先に聞いちゃいますがその緑色のネクタイは何本持っているんですか?

出雲:
楽天で980円で売っているものなんです。

4本買ってクリーニングして使い回しています。安いのでこれ以外の赤やグレーは定期的に売れて在庫が無いことがあるのですが、この色だけずっと在庫が二重丸なんです。

ミドリムシ色はいつも在庫があるので皆さんも是非どうぞ。

これのライトグリーン 

新井:
ユーグレナ愛を感じているお客様はぜひ。
うちのお客様はそういうの慣れてまして、投資先のトビムシの作ったモクタイという木でできたネクタイをしているお客様もいらっしゃいます。

次回の受益者総会ではミドリムシ色のネクタイをされる方もいらっしゃると思いますので次回もぜひ来て下さい。ユーグレナではマザーハウスの名刺入れを使われているんですよね。

出雲:
いい色の最高の名刺入れなんです。私どもの全員分をつくってくださっています。

とても評判が良くて、名刺交換するときにこれはバングラデシュで作ってるんですよといつも話しています。

マザーハウスのは持ちが違うんです。全くほつれません。

皆さん笑いましたが私が18年前にお土産で買ってきたTシャツは1回しか着ていないのに、生分解性の繊維でもないのに勝手にほぐれてくるんです。

一番かっこいい緑色の名刺入れを探したらマザーハウスさんだったんです。 

 

「結い2101」第7回受益者総会
〜これからの社会に必要な若手経営者たち〜

日時:2016年9月10日(土) 12:00〜17:00
場所:横浜港大さん橋ホール
主催:鎌倉投信

  1. 開演挨拶
  2. 決算報告
  3. 基調講演 前編 中編 後編
  4. 投資先経営者自己紹介”カヤック”
  5. 投資先経営者自己紹介”サイボウズ”
  6. 投資先経営者自己紹介”マザーハウス”
  7. 投資先経営者自己紹介”ユーグレナ”
  8. パネルディスカッション 前編 中編 後編