ひふみのあゆみを元に10月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の10月のリターンは4.02%でした。参考として配当込TOPIXが5.31%、Russell/Nomura Mid/Smallが5.50%でした。
※配当込み株価指数の機関収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:5営業日(25%) 流出:15営業業日(75%)
なんと10月に入ると日々の流出が優勢になり、わずか5営業日だけの流入で10月としては1億円弱の流入となりました。
驚きだったのはひふみプラスの方で、それまで安定して資金が流入していたにも関わらず10月はわずか1営業日だけの流入。この流れは11月7日まで続いていたのでアメリカ大統領選挙の行方を不安視する方が一時的に解約していたのではないかと思われます。
純資産総額はひふみ投信が345.6億円、ひふみ投信マザーファンドが1,286億円でした。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は23.70%(前月末24.51%)と引き続き減少傾向です。
株式・現金比率
ひふみ投信の株式比率は98.0%とわずかに上がりました。銘柄数は2銘柄減って121、上位10銘柄の比率は19.74%でした。株式比率は高めですが、上位銘柄の投資比率は低めの分散を効かせたポートフォリオです。また、徐々に大型株の比率が増えています。
上位投資銘柄
10月の上位入れ替わり銘柄はセプテーニ・ホールディングス、日揮、三菱重工業、メガチップスです。
日揮、三菱重工業は世界的なインフラ投資の拡大を見越したものでメガチップスは半導体関連への投資となります。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは栗岡さんです。
運用報告会の資料はこちら
- 企業の決算発表は極端に悪くもないが良くもない。来年度予想は徐々に上がっているので株式市場の底堅さは最悪期を織り込んできたのではないか。
- アメリカの選挙について誰が大統領になっても代わらないのはインフラ投資の拡大。世界中のテーマがインフラ投資になるのではないか。
- 日本とロシアの関係改善にも注目。根室に行った際に地元の声も聞いたが期待感が強すぎて期待しないようにしているという声も。今年は不漁だったので2島返還でも漁場が拡大し、ロシアの拿捕を恐れることがなくなるので漁場の拡大という意味で期待されている。
- ロシア関係ではエネルギー関係が日ロ双方の思惑が一致して進展しそう。保有銘柄では日揮、三菱重工業、三菱商事、小松製作所。
- ワークライフバランスに注目が集まり始めていて、レオスは以前から企業の働きやすさについて調査していた。大手運用会社とはそうした点も今後のパフォーマンスにおいて差別化につながるのではないか。
- 半導体分野は世界的に景気が良くなっている。春先から投資しているが、今後についてはタイミングを見計らっている状況。
- AR、VRについてもマーケットとしては一度小休止。ソニーは引き続き保有しているが一旦比率を下げている。
ひふみ投信の運用報告会が開催されます
11月19日(土)東京で運用報告会が開催されます。東京会場では午前と午後の2回の運用報告の他、スノーピークの山井太社長、ジェイアイエヌの田中仁社長の講演も予定されています。
今年は東京証券会館 ホールでの開催ですが、いずれは武道館や東京ドームでの開催も目指しているという事で、今後も楽しみです。