ひふみのあゆみを元に12月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の12月のリターンは3.64%でした。参考として配当込TOPIXが3.47%、Russell/Nomura Mid/Smallが4.39%でした。12月の前半はTOPIXに置いていかれていましたが年末にかけてTOPIXが垂れたところを追いつき、突き放した感じです。
11月に墨俣一夜城と表現したポートフォリオの効果が現れた12月でした。
※配当込み株価指数の機関収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:8営業日(38%) 流出:13営業業日(62%)
ひふみ投信は2.6億円の流入でしたが、外販のひふみプラスは75億円の流出と3ヶ月連続で解約が続いています。ここまで地銀や地場の証券会社を中心に販社を広げて長期投資を訴えてきましたが ちょっと風向きが変わったようにも感じます。
1月以降もどうなるのか、引き続き注視したいと思います。
純資産総額はひふみ投信が363億円、ひふみ投信マザーファンドが1,233億円でした。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は24.49%です。しばらく25%前後をうろつく感じですね。
株式・現金比率
株式比率は95.8%とわずかに減少しました。銘柄数は1銘柄減って133、上位10銘柄の比率は18.12%でした。銘柄数はほとんど変わっていませんが上位銘柄への集中度はより一層減って下位銘柄への分散が進んでいます。
上位投資銘柄
12月は上位10銘柄のうちメガチップス、山一電機、トラスコ中山、ライクの4銘柄が入れ替わりました。大型株相場の第一段階が終わったと言うことでTDKや三菱重工業、日本電産などが下位に下がっています。全売却ではなく比率を下げたということでした。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは八尾さんです。
運用報告会の資料はこちら
- 2016年は年初に急落して年末にかけて急騰したが一年を終わってみるとほぼフラット。難しい相場だったが超上級者かほったらかしにした人にとってはいい相場だった。
- トランプさんがアメリカの次期大統領に決まって今のところは相場を押し上げる効果が優勢だが、減税の効果が出るのは2018年なので過信は禁物。
- 日米金利差が広がっており、円安になりやすい環境。日本企業は円安を背景に来年度業績見込みは上昇を継続している。
- 1月とGWに中小型株が強いアノマリーが世界的にある。なぜかは分からないが。
- 2017年は地味で綺麗なおじさん銘柄とまじめなインターネッツに注目
2017年は「地味できれいなオジサン」が勝つ | 草食投資隊をフォローせよ - インターネット上の情報を分析すればいいという風潮から逆に手間暇かけて取材をしなくなり、中小型株アナリストやジャーナリストが削減されてインターネット上の情報がスカスカになっている。情報を足で稼ぐことで出し抜くことが出来るのではないか。
- 企業の変革という意味ではJPX日経中小型株指数が組成され、中小型の会社にも経営効率が求められるようになる
- 2017年もマーケットを追うのではなく、基本に忠実に個別の会社に投資をする。面白い会社を見つけに四季報を持って北海道から沖縄まで走り回ることをこれまで以上にやっていく。