ひふみのあゆみを元に2月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の2月のリターンは-6.76%でした。参考として配当込TOPIXが-9.34%、Russell/Nomura Mid/Smallが-8.96%でした。2月もTOPIXや中小型株インデックスに反発局面で差を付けました。
※東証の指数ラインナップ Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
月は営業日ベースでは流入が18営業日(90%)に対して流出が2営業日(5%)でした。
6.5億円の流入は平均的なペースで下落相場が続いていますが、引き続き新規資金が入ってきています。
純資産総額はひふみ投信が275億円、ひふみ投信マザーファンドが974億円でした。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は23.59%です。値動きの激しい相場が続いたため、ひふみ投信としても過去最高水準のリスクとなっています。
株式・現金比率
ひふみ投信の株式比率は90.08%でした。少し現金比率を引き上げています。投資銘柄数は117と前月と比較して5銘柄減っています。
上位投資銘柄
2月の上位入れ替わり銘柄はカドカワ、東京センチュリーリース、日本たばこ産業、サカタのタネの4社でした。下位銘柄も大きく入れ替えたとひふみアカデミーで話していました。今回の下落相場の中でポートフォリオを組み直したようです。
- カドカワ、日本たばこ産業、サカタのタネ(景気の影響を受けにくい銘柄)
- 東京センチュリーリース(マイナス金利による恩恵を受ける銘柄)
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは八尾さんでした。
運用報告会の資料はこちら
- ひふみ投信のポートフォリオで輸出ハイテクなど大型株の比率を下げてディフェンシブ銘柄の比率を上げた
- 足下はハイイールド債などもリスクオフからリスクオンへ
- 輸出ハイテク企業の業績予想が下方修正されて起きている事とのギャップがなくなり、安心感が出てきた
- マーケットは不安だと株価が下がるが事実を確認すると落ち着きを取り戻す
- 中国も全人代で成長への決意が表明されたが足下の業績は悪い
- 日銀のマイナス金利で余剰資金の活用が求められているが、日銀の思惑とは違って企業側からは手っ取り早く自社株買いや配当などで現金を減らす方向へ
- 今後の相場イメージとしては外需は新年度のガイダンス・リスクあり、内需グロースはデフレ銘柄が良いだろう
- これまでの10年ほどはiPhoneに代表されるスマートフォンに牽引された景気だったのではないか
- 輸出ハイテクを見ているとIOTに関連するセンサーや部品など一部に底堅い企業群が存在する
- ハイテク企業への悲観論の中、これからの発展形に気を配りたい
1年前のひふみ投信