月次報告書「ひふみのあゆみ」とひふみアカデミーの内容を元に7月のひふみ投信を振り返ります。
年金基金の運用資産を含めたレオス・キャピタルワークス全体の運用資産残高が4,000億円を突破したそうです。だんだん日本株運用の世界で存在感を増していますね。
月次リターン
ひふみ投信の7月のリターンは+1.73%でした。参考として配当込TOPIXが+0.42%、Russell/Nomura Mid/Smallが+0.44%でした。指数が伸び悩む中、ひふみ投信はしっかりとリターンを出していました。
※配当込み株価指数の期間収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:20営業日(100%) 流出:0営業日(0%)
7月はひふみ投信で50億円、ひふみプラスで244億円と300億円近くの資金が流入しました。
ひふみ投信マザーファンドの純資産残高は3,039億円、そのうち、直販のひふみ投信の純資産残高は735億円です。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は13.85%と更に減少。設定来で見ても最低水準に近づきつつあります。ここまでリスクが低くなるとそろそろ何かありそうな・・・。
株式・現金比率
国内株式比率は86.4%と前月比で+0.4%でした。米国株の組入比率は2.9%と微減しました。株式比率は89.3%で現金比率は10.7%とほぼ前月から変わりはありません。
投資銘柄数は7月は3銘柄増えて163銘柄になりました。
上位投資銘柄
7月はルネサスエレクトロニクス、スミダコーポレーション、GMOペイメントゲートウェイ、光通信の4社が上位で入れ替わりました。これらの銘柄はもともと保有していたのが株価上昇により上位に顔を出したものです。
6月に新規組入したアマゾン・ドット・コムは株価下落の影響で10位以下になっていますが、引き続き保有しています。また、更に下がった場合は買い増しも検討しているそうです。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターはシニア・アナリストの佐々木さんです。
- 現在は内需への投資を減らして外需グロースを買っている状態。景気が好調だとグロースの比率を上げて悪化している場合は内需の比率を上げる。
- VIX指数が上昇するとなんちゃらショックが起こると言われているがトランプショックはVIX指数としては大したことは無かった。最近は安定した相場で債券のお金が株に流れてきている。
- 金利が下がるとグロース、小型株が買われるようになる。最近の相場は為替感応度が低いので金利のトレンドを見た方が良い。
- 大型株へのスタンスとしてここ数年大型株の方がリスクが高かったが、だんだんリスクが低減してきた。今はほぼ同じくらいで、こうなると大型株にも投資するのが合理的な意思決定。単に大きい会社では無く、比較的大きいが創業者が残っていたり経営者が辣腕を振るっているような会社に投資する。
- 消費税が8%から5%になっても消費はふえるだろうか?節約の温度は変わらないのでは?
- ビジネスの世界は工夫できる。100m走にポルシェで参加してもよいのがビジネスの世界。パーティに釘バットを持って参加するような会社が評価されている。既存ビジネスに対して釘バットを突きつけられるような会社に投資している。
- ゆるキャラグランプリにひふみろが参加しているので投票を。
先月のひふみ投信
1年前のひふみ投信
1年前のひふみ投信マザーファンドの純資産額は1,149億円でした。約3倍に増えていますね。