月次報告書「ひふみのあゆみ」とひふみアカデミーの内容を元に5月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信のリターンは+1.09%でした。参考として配当込TOPIXが-1.67%、eMAXIS JPX日経中小型のリターンは-0.28%でした。
純資産流出入額
流入:18営業日(86%) 流出:3営業日(14%)
ひふみ投信で20億円、ひふみプラスで74億円の流入でした。ひふみ投信、ひふみプラスで100億円以下の流入となりましたが、カンブリア宮殿効果も落ち着いて今後はこの辺りの水準で推移するようになるのでしょうか。
ひふみ投信マザーファンドの純資産総額は7,593億円、そのうち、直販のひふみ投信の純資産総額は1,425億円です。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は14.12%(前月末-0.12)と微減しました。
株式・現金比率
国内株式比率は86.6%(前月比-0.4%)、海外株式の組入比率は9.2%(前月比+0.2%)でした。5月は海外株の買付は行っておらず株価上昇による要因です。
投資銘柄数は先月末から3銘柄増えて229銘柄です。
上位投資銘柄
TATERUが組入トップ10の中で入れ替わりました。上位銘柄はほぼ先月ままで変わりありません。現状、上位20銘柄付近はだんご状態で株価の上下での入れ替わりとなっているものの、その中でもコスモス薬品は追加投資しているそうです。
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18年3月 |
18年4月 |
18年5月 |
1位 |
★[外]AMAZON.CO INC |
[外]VISA INC-CLASS A |
[外]AMAZON.CO INC |
2位 |
★[外]VISA INC-CLASS A |
[外]AMAZON.CO INC |
[外]VISA INC-CLASS A |
3位 |
東京センチュリー |
東京センチュリー |
[外]MICROSOFT CORP |
4位 |
[外]MICROSOFT CORP |
[外]MICROSOFT CORP |
光通信 |
5位 |
★協和エクシオ |
光通信 |
コスモス薬品 |
6位 |
光通信 |
協和エクシオ |
協和エクシオ |
7位 |
コスモス薬品 |
コスモス薬品 |
東京センチュリー |
8位 |
★ショーボンドホールディングス |
★ダイフク |
ダイフク |
9位 |
SGホールディングス |
ショーボンドホールディングス |
★TATERU |
10位 |
★GMOペイメントゲートウェイ |
★日本電産 |
日本電産 |
ポートフォリオの時価総額比率では大型株の比率が38.6%に現象しました。
ひふみ投信マザーファンドのTOPIXに対するアクティブシェアは90.8%(前月比+1.0)と再び90%を超えました。。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターはシニア・アナリストの佐々木さんでした。
- 5月にTOPIXに勝てる理由としては決算発表があって良い企業に投資していると株価が上がるから。5月に勝てていればひふみの銘柄選択は良かったと言える。
- 5月は結果的にバリューが負けていて、バリュー銘柄を持っていなければ勝てた相場。とはいえバリューを外しておけば良かったという相場でも無かった
- 外需の比率を上げるのは世界の景気が良くなりそうな時。景気が悪いときは内需グロースに投資するようにしている。
- ポートフォリオに景気をどう見ているかが表れる。現在はグローバルの景気に若干の弱気。
- ひふみはポートフォリオ全体でバランスを取るようにしており、どのファクターが今の相場に効くのかを見るようにしている。社長に会って上がる株を見つけるのが大事に思われるが、それも大事だが、それ以上にどういう相場構成の中で株価が動いているのか判断することが安定した運用には必要。
- 在庫循環から景気の先行きを見ているが、今は生産をしているが在庫も溜まっている状況。
- 次は何がくるか。目新しい物は特にないが5Gには賭けている。景気とは関係がないがまだ本格的な投資は始まっていない分野。
- 人手不足は5〜6年前から言っている分野。自動車の電装化など長期的な動きに投資し続ける。
先月のひふみ投信
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1年前のひふみ投信
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