ひふみのあゆみを元に9月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の9月のリターンは4.86%でした。参考として配当込TOPIXが0.34%、Russell/Nomura Mid/Smallが1.83%でした。
※配当込み株価指数の機関収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:11営業日(55%) 流出:9営業日(45%)
純資産流入日率は55%に下がり、流入額も下がりました。一方でひふみプラスは流入20日、流出0日で7月26日以来全営業日で流入が続いています。
純資産総額はひふみ投信が331億円、ひふみ投信マザーファンドが1,268億円でした。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は24.51%と低下しました。
株式・現金比率
ひふみ投信の株式比率は97.3%と少し上がりました。銘柄数は1銘柄減って123、上位10銘柄の比率は20.71%でした。株式比率は高めで攻めていますが、投資銘柄数は多く、上位銘柄の投資比率は低めの分散を効かせたポートフォリオです。
上位投資銘柄
9月の上位入れ替わり銘柄は小松製作所、三菱商事、ジェイコムホールディングス。
小松製作所は新興国を含めた景気回復、世界的なインフラ投資が始まると見込んでの投資、三菱商事はグローバルで資源価格がひょっとしたら戻るのではないかという見込みでの投資だそうです。ジェイコムホールディングスはグループ会社(サクセスホールディングス)が託児所なども経営しており、働き方改革に注目した銘柄です。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは渡邉さんです。
運用報告会の資料はこちら
- ひふみ投信が2016年度グッドデザイン賞を受賞した。
レオスに入社した佐藤さんが挑戦する価値があると伝えてくれて佐藤さんを中心に頑張って考え方を伝えてくれたので受賞したが、本人は疲れから入院してしまっている。藤野さんにそっくりな体型の影武者のような人を見かけたら佐藤さん。 - 9月後半の日銀の政策変更がひふみ投信にとって追い風に。9月末でひふみ投信の第8期は終わったがこの1年TOPIXが-4%に対してひふみ投信は+7%と11%程度アウトパフォームすることが出来た。
- 日銀のETF購入方針が日経225中心からTOPIX中心に変わることで大型株中心の買いから幅広い銘柄に追い風が吹くのではないか。
- 中国景気の悪化に端を発した新興国景気の冷え込みは回復の兆しがある。また、グローバルな財政出動から公共・インフラセクターへの投資が大きなテーマになりそう。
- 原油価格が低すぎると産油国の財政出動のために国家ファンドが株を売るのではないかという思惑から株が売られた。OPECの減産が進めば株式市場の需給も改善が見込まれる。
- AR、VRについては引き続き注目。スマートフォンがゲーム業界の中心になりソフトウェアメーカーが稼いでいたが、AR/VRは据え置き型ゲームメーカーの反撃の機会になり得る。機械部品や周辺機器などへの投資のチャンスにも注目していく。
ひふみ投信の運用報告会が開催されます
11月3日(祝)の大阪を皮切りに札幌、東京、博多、名古屋で運用報告会が開催されます。私も東京での運用報告会には足を運びたいと思います。