月次報告書「ひふみのあゆみ」とひふみアカデミーの内容を元に12月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の12月のリターンは+4.48%でした。参考として配当込TOPIXが+1.57%、Russell/Nomura Mid/Smallが+2.18%でした。
2017年のひふみ投信のリターンは44.82%、配当込TOPIXは+22.23%でした。年間で参考指数を22.59%上回りました。
※配当込み株価指数の期間収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:21営業日(100%) 流出:0営業日(0%)
12月はひふみ投信で84億円、ひふみプラスで523億円の流入でした。ここに来てまた純資産流入に勢いがついてきましたね。
ひふみ投信マザーファンドの純資産総額は5,829億円、そのうち、直販のひふみ投信の純資産総額は1,199億円です。姉妹ファンドのひふみプラスは日本最大の国内株式ファンド(ETFを除く)に成長しました。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は10.84%(前月末10.72)と微増しました。微増したとはいえ、まだまだ基準価額のブレ幅が小さい水準を維持しています。2017年は基準価額の面から見ると平穏な一年でしたね。
株式・現金比率
国内株式比率は90.5%(前月比-0.4%)、米国株の組入比率は2.5%(前月比-0.4%)と株式比率の現金比率はほぼ変わらず、入金分で株式を購入しています。
投資銘柄数は先月末比で6銘柄増えて207銘柄になりました。また、上位10社への比率が14.95%と下がって分散を進めているのが見て取れます。
上位投資銘柄
12月はSGホールディングス、TDK、光通信、ジャフコ、兼松の5社が組入上位の中で入れ替わりました。
新規上場のSGホールディングス(佐川急便の持株会社)は大型上場でしたが、大きくて有名な会社であるが故に同業他社と比較して割安と判断して上場直後から積極的に投資しています。
ポートフォリオの時価総額比率では33.7%→36.0%と大型株の比率が増えました。
12月末時点のひふみ投信マザーファンドのTOPIXに対するアクティブシェアは92.8%(前月比-0.2)です。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは八尾さんでした。
- 2017年はグロースが強かった。現在は上げすぎたグロースから外需バリュー、内需バリューへシフトしている最中。
- 適温相場(ゴルディロックス相場)と言われているが2017年は日本の中小型株がグローバルと比較しても圧倒的なパフォーマンスを残した。持続的に成長してインフレ率があまり上がらない状態。
- アメリカも2017年末にトランプ減税が成立。設備年齢の老朽化が進んでいるので設備投資も期待出来るのではないか。株価の上昇スピードが速い点がリスク要因。
- 中国は石炭、鉄鋼の企業数が減って国として新規産業育成へシフトしている。中国は現在投資していないが準備しているところ。
- コアCPIは4四半期伸びている。物価上昇が企業活動に転換されているか注視している。これまでは正規社員を減らして非正規社員という流れだったが、非正規社員が増えなくなってきた。今後は正社員の賃金を上げる会社に投資したい。
- ちゃんと給与を払う会社がいい会社。収益をあげて社員に報いる会社に投資するのが、日本最大のファンドとしての役割。
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