1月19日(金)にIKEUCHI ORGANIC FUKUOKA STOREで開催されたギャラリートーク&新年会に参加しました。
ギャラリートークでは飲み物を片手に池内代表のものづくり愛溢れる話を聞きました。
オーガニック120
イケウチのベーシックタオルのオーガニック120。1999年のデビューから19年目を迎えました。デビュー当時はしまなみ海道の開通に向けて今治でしか売らないつもりで開発したものの、その年のジャパンテックスに出展、翌年にはロスのカリフォルニアギフトショーにも出展していました。
オーガニックコットンを世界で初めて商品化したノボテックスの社長とひょんな事から飲み友達になり、池内にノウハウをあげるからタオルを作るといいよと言われて作り始めたのがオーガニック120です。当時は池内タオルのオリジナルブランドでありながらグリーンコットンというノボテックスのブランドを付けて販売していました。
写真は当時販売していた貴重なタオル。グリーンパワーのタグがついているのは2002年1月から、エコテックスが付くのが2001年11月からなので、このタオルは2002年以降に製造されたものだそうです。最初はペルーのオーガニックコットンを使っていますというタグ1枚だけだったのが、ちんどん屋みたくタグだらけになったと話していました。
当初はペルーのオーガニックコットンを使っていた池内タオルですが、いつからREMEIを使っているか調べたところ2003年にREMEIのインド綿を使い始めたことが伝票からわかったそうです。その後インド綿だけになり、2011年のコットンヌーボーからタンザニア綿も使うようになりました。
インドがだんだん遺伝子組み換えでオーガニックコットンを育てるのに厳しくなる中でREMEIからタンザニアの綿を使わないか提案され、コットンヌーボーで最初に採用されました。最初は3tだけだったのが、輸送コストが嵩むことから他のものもという話になり、16番手、20番手と徐々にタンザニア綿に変わり、オーガニック120は現在パイルも含めてタンザニア綿を使っています。
基本的にIKEUCHI ORGANICではコットンヌーボー以外で生産地を表に出していません。それは、作っている人間からすると原産地の違いはあまりないからという事でした。糸の性質が違うとしたらそれは主に設計の違いであって、タオルの品質の70%は設計、残り30%が綿で、原材料の違いはせいぜい全体の10%程度の影響ではないかと池内さんは話していました。織り屋さんのプライドですね。
本当に綿が重要であれば池内が綿畑を作るところからすると話していましたが、池内さんがそういうと確かに綿がそんなに重要なら綿づくりから手がけそうだと思いました・・・。
そして、オーガニック120を更にパワーアップしたモデルを開発中だそうです。職人さん泣かせのオーガニックエアを超える大変そうな仕様をお聞きしましたが、池内代表曰くエアから3年たったから大丈夫でしょうとのこと・・・。職人さん、頑張って下さい!
マンガでやさしくわかるCSR
池内さんが元商社に勤めていた女性という設定でこの本のモデルになってます。Kindle版も出たので買ってみます。
コットンヌーボー2018
2011年にデビューしたコットンヌーボーも8年目を迎えました 。毎年その年にとれた綿だけを使うというのが特徴のコットンヌーボーですが、実はマイナーチェンジを繰り返しています。2018は第二期コットンヌーボーの3年目に相当するそうです。
2011年に初めてコットンヌーボーを作った際には単年度の綿を糸にするのが難しいため、1種類の糸しか作ることが出来ませんでした。量も3トンという少ないもの。徐々に販売量も増えて2016年からはパイル用・下糸用の糸、横糸の2種類作るようになりました。また、2016年まではタンザニアの紡績工場で糸にしていましたが電力が不安定という事で2017年からはインドのユーロテックスに紡績工場が変わりました。
また、2018では年号が刺繍から織りに変わりました。より、ふんわり感が顔に出るようになった気がしませんか?
糸を紡ぐのはコットンヌーボー2017からタンザニアからインドに変更になったそうです。2年目になって糸の特徴をよりつかんだのか今年は本当にいい糸が出来たそうです。間違っているんじゃないかと確認したそうですが、間違いなくコットンヌーボー用の糸だったとのこと。なんとかヌーボーにありがちな最高の出来という宣伝文句ではなく、本当に今年はいい出来なんです!
タグは池内代表が大好きなビートルズのアップルグリーンです。
コットンヌーボー2018、発売は2月11日ですがストアイベント限定で先行販売していたので早速買ってしまいました。福岡ストアからイベントは始まったので日本で最初に買ったことに。
池内代表がコットンヌーボー2018について語った動画を見るとより欲しくなりますよ!
あのタオルも・・・
また、今年は池内代表の趣味全開のタオルも発売される予定です。第一弾はなんと16種類!タオルのデザインを説明している時の池内代表はただの一人のマニアになってました。こちらも楽しみです。
新年会
ストアイベントの後は池内代表、ストアスタッフの皆さん、お客さんで場所を移動して新年会でした。私は残念ながら終電の都合で途中退席したのですが、自己紹介でそれぞれのIKEUCHI ORGANICとの出会いをお聞きして本当にファンに支えられている会社だなあと思いました。
書道家の杉田廣貴さんもいらしていて、ニューヨークを意識したきっかけが池内さんの言葉だったというお話も聞きました。
IKEUCHI ORGANICは素敵なファンに支えられた素敵な会社だなと改めて思いました。今年のオープンハウスも楽しみにしています!