ミュージックセキュリティーズのセキュリテ被災地応援ファンドで応援している会社を巡る425祭。2014年気仙沼、2015年南三陸に続いて2016年は陸前高田へ訪問しました。
4月23日(土)に一関駅に集合してまず向かった先は世嬉の一酒造さん。
425祭に参加するちょっと前まで個人的に蔵まつりで飲んだり食べたりしていた場所です。こちらで社長の佐藤航さんから開催中の蔵まつりについてや震災時の被災状況、蔵の補修状況などをお聞きしました。
今はお酒を販売しているこちらの蔵も震災後補修しています。新しい木が補修した部分ですが、ちょうどよいコントラストになっていてきれいだなと思います。
文化財に指定されている蔵は基本的に自分達で補修をしないといけないため、資金に困っていたところセキュリテ被災地応援ファンドを知り、応援金を使って蔵を補修、投資金でクラフトビールの増産に取り組む事にしました。
地元の高校卒業生やパートさんの雇用にも積極的に取り組んでいます。
もう一つの蔵は今がまさに補修工事の最中でした。石組みとレンガ組みで造られた蔵に補強のために鉄骨が組まれています。いずれこちらで日本酒づくりをしたいと話していました。
世嬉の一酒造を後にしてバスは陸前高田へ向かいました。陸前高田ではいわ井の社長 磐井正篤さんから津波から避難した時の話や陸前高田の復興へ向けた工事の進捗などをお聞きしました。
八坂神社のある高台から見た陸前高田市内です。昨年あった巨大なベルトコンベアは姿を消し、嵩上げ工事の真っ最中です。早ければ今年の秋頃には嵩上げされた土地に商業地が復活する見込みです。
続いてお菓子工房木村屋さんへ。社長の木村昌幸さんのお話を聞きました。
昨年本設店舗を陸前高田市役所近くにオープンして最近では栃ノ沢ベースの仮設店舗をパン工場としてパンの販売もしています。2店舗体制にしたかったものの、人の手配の問題もあり、暫くは本店1店舗でやっていくとの事。嵩上げが終わったら新しい商店街にも出店したいと話していました。
夢の樹バウムやたかたの夢を使った米粉カステラ、気仙ゆべしなどを買って帰りました。
続いて向かったのはいわ井さん。和雑貨や食器、酔仙酒造のお酒を販売しています。
こちらで木製のスプーンやフォークのセットを買いました。
いわ井さんではファンドの資金を使って仮設店舗で使っている什器を購入していますが、いずれ本設店舗に移転することになっても使い続けることが出来るようになっています。
嵩上げされた土地に新しく出来る商店街について元々自分の土地で商売をしていた人とテナントとして入っていた人では助成のされかたに差があるそうで、あくまでも行政は個人資産を増やす手助けをしてはいけないという前提が新しい商店街で本設店舗を構える時の難しさでもあるそうです。
いわ井さんにとっても本設店舗を構える今年が資金的にも大変な一年になりそうですが、来年また陸前高田に行く機会があれば本設店舗に伺うのを楽しみにしています。
陸前高田の投資先企業の見学&買い物が済んだ後は箱根山テラスへ。
夕食は斉吉商店さん、酔仙酒造さん、八木澤商店さん、木村屋さん、世嬉の一酒造さん、アンカーコーヒーさん、丸光製麺さんによる特別メニューな懇親会でした。
木村屋さんからは通常一日寝かしてからパッケージする夢の樹バウムを焼きたてでいただきました!
美味しい食事とセキュリテ被災地応援ファンドの応援先企業の方のお話を聞いて、毎年進んではいるけれども新しい課題が生まれているんだなと思いました。
震災から5年が過ぎましたが陸前高田はこれからようやく新しい街づくりが始まるところです。
2日目のレポートへつづきます。
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