ひふみのあゆみを元に10月のひふみ投信を振り返ります。
また、11月13日のパリの同時多発テロ事件を受けて臨時レポートを出しています。
月次リターン
ひふみ投信の10月のリターンは+4.27%でした。参考として配当込TOPIXが+10.42%、Russell/Nomura Mid/Smallが+9.18%でした。
市場が力強く反転する中、保守的なポートフォリオだったひふみ投信は出遅れました。10月は9月に大きく下がった銘柄が反発する相場でした。マーケットの変動が激しく、大型株相場と小型株相場にはっきり分かれていますが、瞬間的に対応するのはひふみ投信のやり方ではないためやっていません。
足下の景気が悪化しそうなのを気にしていて、ポートフォリオにも少し織り込みつつあります。
※東証の指数ラインナップ Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
10月は営業日ベースでは流入が16営業日(76.2%)に対して流出が5営業日(23.8%)でした。8月をピークに流入はひふみ投信、ひふみプラスとも一息ついています。
純資産総額はひふみ投信が257.92億円、ひふみプラスが583.91億円。ひふみ投信マザーファンドが841.83億円でした。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は18.16%です。ボラティリティが急上昇していましたが、少し落ち着きを取り戻しつつあります。
株式・現金比率
ひふみ投信の株式比率は95.82%と増加しました。銘柄数は前月比で+3、上位10位比率は+1.23%と更に上位へ集中しつつ銘柄数も増やしています。
上位投資銘柄
10月の上位入れ替わり銘柄は三菱UFJフィナンシャル・グループ、シスメックス、GMOペイメントゲートウェイの3社でした。以下はひふみアカデミーからのコメントです。
シスメックス:
神戸にある試薬の会社で利益率が高く以前から投資したかった会社。割高だったので手を出せずにいたがチャイナ・ショックで大きく下がったので組み入れた。時価総額が大きいので今回の上昇相場についていく意味合いもある。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは八尾さんでした。
- 10月は9月に大きく下げた銘柄の反発が大きかった
- 7-9月期は自社株取得総額が4半期ベースで過去最高で株主還元に引き続き注目している
- 次回12月のFOMCでの利上げの可能性は高まったがマーケットは織り込み始めた
- 上期決算は良かったが下期予想はトーンが下がっていて外需の会社の下方修正が目立つ
- 安保法案で消費者が生活防衛に入り、節約し始めているが一方で11月4日に大阪で野村證券のセミナーには1500人の募集に対して当日2000人も集まるなど個人投資家の熱は悪くないようだ
- 2016年は参議院議員選挙と消費税増税の判断に注目
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