いい会社訪問の最後は再び今治へ。昨年に引き続きIKEUCHI ORGANICへ向かいました。
1年ぶりのIKEUCHI ORGANIC本社工場です。タオルについているのと同じ黄色いタグが目印です。
会議室でIKEUCHI ORGANICのものづくりについて講演を聞きました。ハーベスト年度2016のコットンは10月20日にタンザニアを出航し、日本に向かっている最中です。11月末までに日本の到着できれば悲願の1月5日からの発売も見えてくるそうです。
IKEUCHI ORGANICという事でタオル以外も生産を始めていてベビー向けに編み目のない商品も作っています。
編み機では夏場はコットン、冬場はウールでストールやマフラーも作っていて今度はルームウェアも作りました。
今度発売予定なのがオーガニックソープです。これは口に入ったとしても安全な100%オーガニックな手練りソープで、日本では現材料が調達出来ないためニューヨークに住む日本人に外部委託しています。
安全にはいくつか種類があって生物的安全という面ではエコテックスのクラス1を取得することで確保しています。今度は物理学的安全ということでフードファブリックマニュアルの考え方を取り入れています。
食品安全の考え方であれば虫などの異物が混入しないように消毒を行いますが、我々は赤ちゃんが口に入れたとしても安全という生物的安全も追求しています。その2つのバランスを取ることに取り組んでいます。
講演をお聞きした後はいよいよ工場見学です。昨年と違い、工場の入口にはこんな看板が。食品工場並みの安全基準を取り入れたタオル工場ならではです。今年はシューズカバーとキャップを被っての工場見学となりました。
整経と呼ばれる織機に糸をセットする前の工程です。糸をビームと呼ばれる巨大な棒に巻き取っていくのですが、これが大変根気のいる仕事です。
ビームに巻き取られた糸はこんな風になります。
経糸が巻き取られたビームは織機にかけられ、タオルを織ります。
この日はラインを止めていたので昨年と違って見やすかったです。動いている姿も思わず声が出ちゃうくらいきれいなんですけどね。
工場に貼ってあった標語。
『オーガニックな会社は言い訳しない』
シンプルですが、重みのある言葉です。製造現場への思いがこうした言葉に表れているので、工場見学では標語を見るのが楽しみの一つです。何を大事に考えているかここから感じることができます。
織り上がったタオルはクレーンで運ばれます。
100kg単位でまとめられてINTERWORKSへ送られて後処理を行います。INTERWORKSには昨年見学に行きました。
INTERWORKSでの後処理を終えたタオルは社長泣かせの厳しい検品工程へ。ここで1枚ずつしっかりと検品され、合格になったタオルだけが出荷されます。
検品の後ろでは箱詰めと出荷が行われています。
出来上がったタオルが保管される倉庫はこちらです。直営店などに直接出荷される場合は奥側の倉庫に入れられます。品数が増えつつあるため倉庫のレイアウトも昨年とは変えていて、今後さらに多品種生産できるよう倉庫についても改善が進められています。
今治の本社工場を見学したのは昨年に続いて二度目ですが、今年はシューズカバーやキャップ着用での見学になったり、織機が止まっていたのでじっくり見ることが出来ました。
おわりです。
「いい会社訪問」日本環境設計&IKEUCHI ORGANICレポート
第1回
古着からバイオエタノールを作り出す日本環境設計の工場見学レポートです。
第2回
ランチにはお総菜チェーンのクック・チャムが運営するばぁばのお昼ごはんへ。
エフピコが障がい者雇用で支援しています。