ひふみのあゆみを元に11月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の11月のリターンは0.44%でした。参考として配当込TOPIXが5.49%、Russell/Nomura Mid/Smallが4.2%でした。
11月はトランプ・ラリーが始まり、これまでとはすっかり相場が変わってしまいました。ひふみ投信のポートフォリオでも公共投資関連銘柄に投資していたのですが、結果的に規模が足りていなかったと藤野さんから反省の弁がありました。現在ポートフォリオの組み替え中で、「きれいなおじさん銘柄の逆襲」に対応する会社に投資しています。
※配当込み株価指数の機関収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:8営業日(40%) 流出:12営業業日(60%)
10月は0.9億円の流入でしたが、11月は更に減って0.3億円の流入となりました。流入日率は改善しましたが全般的に解約が多い月となりました。ひふみプラスは10月に続いて流出超。ちょっと気になるところです。
純資産総額はひふみ投信が347.6億円、ひふみ投信マザーファンドが1,256億円でした。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は24.74%(前月末23.70%)と再び上昇しました。
株式・現金比率
ひふみ投信の株式比率は96.9%とわずかに減少しました。銘柄数は13銘柄増えて134、上位10銘柄の比率は18.86%でした。アメリカでトランプさんが次期大統領に決まったことを受けて相場が一変。ポートフォリオの組み替えを行っている最中です。
上位投資銘柄
11月の上位入れ替わり銘柄は荏原製作所、TDK、日本電産、船井総研ホールディングス、東京センチュリーと5銘柄(おやじ銘柄)が入れ替わっています。中小型株から大型株へ、グロースからバリューへ、爽やかから油くさいへ。現在のポートフォリオは速やかに対応するための墨俣一夜城のようなポートフォリオという事ですので今後もがらっと変わってきそうです。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは佐々木さんです。
運用報告会の資料はこちら
- 11月はマーケットの質が変わって厳しい結果に。トランプゲームの大富豪でいう革命が起きたようなものでリターンリバーサルが激しくやってきた。
- トランプさんがアメリカ次期大統領に決まって素早くポートフォリオを変えるために流動性の多い大型株を中心に組み入れている。まだ変化の途中で銘柄数は121銘柄から138銘柄に増えている。
- トランプさんが当選するというのと、当選するのを予測していてもその後に株高になるのを予測出来なかったりマーケットの予想をを二重に裏切った相場に。
- トランプさんも当選してから現実的な発言をするようになっていて暗黒時代に陥るわけではないだろう
- 2017年の見通しは日本人が弱気で外国人が強気。足下を見ると景気は回復しているがサラリーマンの給与は上がらないが非正規雇用が増えて全般的な所得は増えている。
- 「きれいなおやじの逆襲」。重厚長大な製造業で古くさい会社の中に変わった会社がある。おやじがこのままじゃいけないとライザップに行ってイケてるきれいなおじさんが増えた。ひふみの銘柄発掘力でそうした会社に投資していきたい。