ひふみのあゆみを元に3月のひふみ投信を振り返ります。
ひふみ投信がリッパー・ファンド・アワードジャパン2017で最優秀ファンド賞を2年連続で受賞しました!おめでとうございます!
月次リターン
ひふみ投信の3月のリターンは+3.2%でした。参考として配当込TOPIXが+0.59%、Russell/Nomura Mid/Smallが-0.52%でした。トランプ相場が一息ついた12月からひふみ投信がTOPIXに勝ち続けています。
※配当込み株価指数の機関収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:22営業日(100%) 流出:0営業日(0%)
カンブリア宮殿効果で全営業日で資金が流入となりました。口座開設申込も殺到しているようでしばらく入金が続きそうな雰囲気です。ひふみ投信で75億円、ひふみプラスで313億円の流入でした。3月31日には日経でもニュースになりました。
純資産総額はひふみ投信が491億円、ひふみ投信マザーファンドが1,848億円でした。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は安定した相場が続いていた事もあり、18.55%と微減しました。
株式・現金比率
株式比率は84.5%と近年にない水準まで下がりました。この先の相場が下がるか横ばいかという見通しなのが理由の一つ。他にもカンブリア宮殿効果で資金が潤沢に入ってきているものの、ここで買ってしまうと自分で株価をつり上げる事になってしまいます。先行きがさほど強気でない現状ではあまり投資せずキャッシュを積み上げる選択をしています。キャッシュ比率は最終的に20〜25%程度まで上げることになりそう。
円高で米国株が下落するような事があったらいよいよ米国株に投資するとも話していました。
銘柄数は4銘柄増えて130、上位10銘柄の比率は16.2%でした。
上位投資銘柄
3月は上位10銘柄のうち日本写真印刷、東京応化工業、イビデン、アドバンテストの4銘柄が入れ替わりました。
ここ暫く上位にいたGMOペイメントゲートウェイが不正アクセスにあったという事でひふみ投信も影響を受けましたが、分散投資しているので保有比率はもともと2%程度でポートフォリオ全体への影響はそれほど大きくはありませんでした。7割くらい売却したそうですが、3割程度は継続して保有しており会社の対応などを注視している状況です。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターはシニア・アナリストの佐々木さんです。
- 急落や横ばいはひふみ投信が得意とするマーケット。3月もそのような相場だった。3月に入ってマーケットがテーマがあるところへ向き、守りに入っている。4月以降の値上がりを見ていない。
- トランプ相場の後はアメリカで小型株が強く、日本でもじりじりと小型株が強くなった。トランプ相場の時に組み入れた大型株も売って今は中小型株中心のポートフォリオに。
- 北朝鮮有事は起こらないと見ているが、起こる可能性は1%でも起こったら深刻な事態になるだろう。マーケットは徐々に織り込み始めているが韓国株が下がっていないのは北朝鮮の攻撃対象は日本だと思っているから。GWくらいまで緊張感が続くのではないか。
- 短い景気のピーク圏にあると見ている。新幹線、飛行機、高級レストランなどが予約で一杯になっていて天井感がある。このまま景気が悪化するのかちょっと下がった後にもう一度持ち直す可能性もある。
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