死ぬまで株式投資家でありたい。
前回の まろさん の 「江戸時代のカセギとツトメ/本日のスープ48皿目」はいろいろと考えさせられました。結果、こんな風に書き出すことにしました。
「カセギ」と「ツトメ」
まろさんは企業のCSRという視点から「カセギ」[ツトメ」という枠組を示してくださったわけですが、これは何も企業やグループに限らず、個人でもあてはまるものと感じました。
20皿目 をご覧頂きたいのですが、私が投資、資産運用に取り組むキッカケは「子どもの学資形成を考えたこと」でした。シンプルに言えば「カセギ」が最優先でした。一円でも多く効率良く無理なく「カセグ」にはどうすれば良いか、が最大の関心事だったのです。そこで出会ったのが、リスク、コストを抑えたインデックス投資という手法でした。こうした手法を採用すること、さらに本業に勤しむことで、それなりに学資を積み上げることはできました。
その一方で、「成長する会社を選別して投資します」「『いい会社』に投資します」というファンドマネジャーにもお金を一部託してきました。
よくよく考えてみると、学資形成が「ツトメ」だったのですね。より正確には「子どもを明るく元気に生きていけるように育てること」という「ツトメ」の一部なのでした。この「ツトメ」はまだまだこれからも続きます。
さて、10年かけて上記のような過程を経た結果、今現在、私自身が「ツトメ」としたいことが、さらに一つ、見つかりつつあるような気がしています、投資家として。
死ぬまで株式投資家であり続けること。
株式投資を通じて、少しでも良い方向に何かを動かそうとすること。
そんな考え方を共有できる人たちとの関係性を広げること、深めること。
「ツトメ」を果たせば、そのご褒美として「カセギ」がやって来る、個人にとっても、会社にとっても、社会にとってもそんな世の中がドンドン近づいているのではないでしょうか。そんな未来を想像しています。
【バックナンバー】
- 江戸時代のカセギとツトメ/本日のスープ48皿目
- 「本日のスープ」ガイド・巻6/40~47皿目
- 消費者以上、従業員未満の関係/本日のスープ47皿目
- 株式投資を「誇らしく」感じられますか? / 本日のスープ46皿目
- 長い歴史を持つ、日本の投資文化/本日のスープ45皿目
- 貯蓄文化と投資文化/本日のスープ44皿目
- 「誠実な説明」もできないのに、「目的を持った対話」なんて本当にできるのかしら。/本日のスープ43皿目
- 運用会社自身が投資不適格の自己矛盾/本日のスープ42皿目
- 旗艦ファンドを大切に/本日のスープ 41皿目
- 投信業界に巣食う「神」/本日のスープ40皿目
- 「本日のスープ」ガイド・巻5/34~39皿目
- 「本日のスープ」ガイド・巻4/27~33皿目
- 「本日のスープ」ガイド・巻3/18~26皿目
- 「本日のスープ」ガイド・巻2/12~17皿目
- 「本日のスープ」ガイド・1~11皿目