九段下のイタリア文化会館で開催されたコモンズ30ファンド6周年イベントに参加してきました。ものすごいボリュームだったので詳細は何回かに分けてレポートしたいと思います。
コモンズ30ファンド6周年イベント
日時:2015年4月5日(日)11:00〜16:00
場所:イタリア文化会館
主催:コモンズ投信
11時から16時まで休憩をはさみながらみっちりとコモンズ投信ワールドに浸ってきました。
第一部はコモンズ30ファンドの運用報告でした。最高投資責任者でもある伊井社長がコモンズ30ファンドの1年間を5つのPとアクションで説明されました。
コモンズ30ファンドが目指す運用を「株価ではなく企業への投資」「世界の成長をも取り込める進化を続けられる企業に投資」と表現していました。ウォーレン・バフェットの投資哲学を引用したり、わかりやすく説明されていたと思います。
政治・経済・金融の事業環境の変化にファンドが銘柄入替などで対応するのではなく、投資先の企業が対応するという考え方はなるほどなと思いました。
ザ・2020ビジョンについての説明では5年先を見ながら糸島さんの能力をフルに発揮してダイナミックに運用しているという事がよくわかりました。お話の中に出てきた2020年を起点とした変化について詳しくは糸島さんの著書『株・投信で2020年までに資産を倍にする法』に書かれています。
続いてコモンズSEEDcap応援先のご紹介という事で認定NPO法人かものはしプロジェクト共同代表の村田早耶花さんのお話がありました。
かものはしプロジェクトさんには以前から注目していていつかお話を聞けたらと思っていたのでとてもいい機会でした。カンボジアで児童売春を無くすために警察官の教育を行い、大人達に仕事を用意したところプロジェクトの対象地域では就学率が100%になったそうです。さらに、カンボジアでは児童売春はしっかり摘発されるようになり、子どもが売られない世界を作ることができました。
今ではカンボジア以外の地域にも活動範囲を広げられているそうで、カンボジアでしっかりと成果を残したことは凄いなと思いました。コモンズSEEDcapで寄付された資金はインドでの活動に使われたという事です。私もぜひサポートしたいと思いました。
第二部では投資先企業との対話という事でまず企業のIR担当の方から2020年に向けたビジョンをお聞きし、その後個別に対話することができました。
味の素
味の素ではアミノ酸を通じて社会貢献することを目指しています。もともと日本の粗食を美味しく、栄養価の面でも豊かにしようとしたのが始まりでした。
資生堂
資生堂では創業以来初めて外部から社長を招聘して改革の真っ最中です。アニュアルレポートの2014年版は一昨年、コモンズ30塾で統合レポート読み解きワークショップに参加したのですが、あの時に出た意見がかなり取り入れられて読みやすくなっていました。
シスメックス
「ヘルスケアの進化をデザインする」というミッションを掲げているシスメックスでは3つの基本戦略についての説明がありました。血液検査などで実はお世話になっている会社です。
ヤマトホールディングス
グローバルとローカル、2つの分野でそれぞれ新しい取り組みをされています。8月には羽田クロノゲートの見学会を予定しているそうです。
50分間、企業ブースで自由に対話ができる時間の後はパネルディスカッションでした。渋澤さんから美と資本主義についての話が出て、企業さんも驚きながら回答していました。
第三部はクロージングセッションという事で渋澤会長から幸せの要因とコモンズ30ファンドの未来コンセプトをマトリクス化したものが登場。面白い企業の分類方法だなと思いました。興味を持った方はぜひ名古屋か大阪へ!
最後はこどもトラストセミナーわくわく映像塾という事で子どもがはたらく大人を取材するシリーズのコモンズ投信編が上映されました。そもそも投資ってなに?ってところから子どもにとってはいい勉強になったのではないでしょうか。
こんな感じで盛りだくさんな内容でした。
最後の懇親会でも皆さん笑顔で感想を話していて満足度の高さを物語っていました。ボランティアで参加されていた法政大学の学生さんやコモンズ投信の皆さんも心からおもてなしをしてくださり、素晴らしい会でした。ありがとうございます!
来年も期待しています。