前回のまろさんのスープ。
ファンドマネジャー同士が、自身の哲学・価値観、それを基にしたどんな行動でポートフォリオを管理しているかを、公開、かつ、ライブで説明する「投信版・料理の鉄人」がそろそろできるんじゃない?というコメントで締め括られていました。m@さんが「投資信託の顔が再び見えてきた/本日のスーフ゜92皿目」でも指摘されていました通り、 ファンドマネージャーを前面に押し出して投資家への情報開示を積極的に行うファンドが誕生し始めているのも確かですし、その機運が少しずつ高まっているのは間違いありません。が、しかし、他方で、ライバルのファンドマネジャー同士で真剣勝負を感じさせるような対決は、まだまだ実現しないではないか、とも感じています。私の全くの個人的な感触なのですが、ライブで対決となると、コンプラチェックなるものが単独の催し以上に幅を利かせそうですからね。
そこで、提案です。
「単独の催し」で結構です。
志ある投信会社、ファンドマネジャーの皆さん、
年に一度は、実際にファンドを保有している投資家を招いて
「運用報告会」をやりましょうよ。
直販投信会社の何社かが定期的に催している「運用報告会」やそれに類するイベントに足を運ぶと、様々なことをナマで体感することが出来ます。ファンドマネジャー、運用に携わる人たちの話やその場の雰囲気から「これからも引き続きよろしく」と確かめることもあれば、「うーん、なんかフィーリングが合わないな」と考え直すきっかけになることもあります。でも、そこに「投資」で一番大事なことがあるのではないか、と思うのです。運用を託す相手への信頼です。ファンドマネジャーにとっても資金を提供してくれている投資家の存在をナマで感じることには相応の意味があるのではないでしょうか。
もう一つ、この「運用報告会」で分かる重要なことがあります。それは、同じファンドを保有している投資家がどんな人たちか、ということです。ファンドマネジャーへの質問を聞いていると、それを感じたりすることができるのです。そこに集まっている投資家がどんな人たちか、はファンドのパフォーマンスを大きく左右しますからね。
「運用報告会」は
長く愛されるファンドを育てるための必須要素です。
志ある投信会社、ファンドマネジャーの皆さん、
ぜひご検討ください!
【バックナンバー】
- 投信版・料理の鉄人。そろそろできる?/本日のスープ93皿目
- 投資信託の顔が再び見えてきた/本日のスープ92皿目
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- 「本日のスープ」ガイド・巻2/12~17皿目
- 「本日のスープ」ガイド・1~11皿目