ひふみのあゆみを元に8月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の8月のリターンは-4.62%でした。参考として配当込TOPIXが-7.36%、Russell/Nomura Mid/Smallが-6.64%でした。
TOPIXが急落する局面ではひふみ投信も同じように下落しましたが、リバウンド局面でより大きく戻った事で今月もTOPIXを上回る成績でした。
※東証の指数ラインナップ Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
8月もコンスタントに流入が続き、更には相場が荒れた月末にかけてまとまった入金が続いた事で15.7億円の純流入で終わりました。営業日ベースでは流入が19営業日(90.5%)に対して流出が2営業日(9.5%)でした。
姉妹ファンドのひふみプラスも74.9億円の流入と引き続き入金が続いています。
純資産総額はひふみ投信が249.13億円、ひふみ投信マザーファンドが772.70億円でした。ひふみ投信の占める割合はついに1/3を下回りました。入金の勢いもひふみプラスが圧倒的ですが地銀を中心にひふみ投信と同じような投資行動をする人が多いそうです。直販でなくともしっかりした顧客層を築くことができたのは良かったです。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は16.40%です。市場が乱高下を繰り返す中、リスクも急上昇しました。
株式・現金比率
ひふみ投信の株式比率は92.9%と微増しましたが、先月末の見通し通り月中では現金比率を15%程度まで上げていました。その後、市場が急落したところで再び買いに入った事で月末には92.9%と株式比率が増えています。
上位投資銘柄
8月の入れ替わり銘柄は三菱UFJフィナンシャル・グループ、ダブル・スコープ、セプテーニ・ホールディングスの3社でした。ダブル・スコープはリチウムイオン電池のセパレータを製造している会社で重要な部品なだけになかなかメーカーを変えられる事がないのと車載用電池の成長が見込める事から投資に至りました。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは渡邊さんでした。
- 市場の急落局面では同じように下がるがリバウンド局面では成長期待のある銘柄が買われることからひふみ投信にとって得意な場面
- 9月に入ってひふみ投信がTOPIXにアンダーパフォームしているのも二番底を探る中でとにかく株を売られているため
- 8月は現金比率を15%まで上げていたが、結果からするともう少し現金を上げておけば良かったというのは反省
- 米国市場は利上げしてもしなくても副作用がある。ひふみとしてはどっちかに賭けることはしない
- 中国市場は年初から上海が70%も上昇していたのでクールダウンしようとしたら効き過ぎた。まだ1年前と比較して倍の水準なのでもう少し調整の余地がありそう。
- マーケットが反転した際には利益成長が見込まれる会社が買われるようになるので引き続き価値のある会社に投資を続ける。得意な相場が来たのかなと考えている。
最後に9月から運用部に入社された樋口さんから挨拶がありました。新メンバーにも期待ですね。
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