先日、朝日新聞から個人でのESG投資について取材を受けましたが、3月13日の夕刊の記事でコメントが掲載されました。
個人であっても機関投資家であってもESG投資を何も目的があってしたいのか、そこをはっきりさせないとESG投資をする意義は無いのではないかと思います。
単純に経済的なリターンの向上が目的であれば何もESG投資である必要はないと思いますし、何らかの社会的なリターンも求めるからこそESG投資を行う意義があるのではないでしょうか。
どうせ自分がお金を出すのであれば持続的な社会をつくるのに貢献している会社に投資したいという人が社会的な投資を行えばいいと思いますし、そういう人達が投資するのであれば定量的、客観的に選ばれた投資先よりも、主観的に選ばれた投資先の方が納得感があるのではないかと思います。
もともと、ESG投資は短期間で成果が出るような投資手法ではないですし、このファンドを買うことによって社会的に良いアクションを後押し出来るという事を伝えることが個人向けのESG投資や社会的投資の普及のために必要だと思います。
私も試しにESGインデックスファンド(ETF)や国内ESGファンドを数ヶ月間保有してみましたが、レポートを読んでもファンドを保有することから社会的なインパクトを実感できなかったので解約してしまいました。結果的に社会的なインパクトも実感できるファンドだけ投資し続けることになったのですが、これは寄付をしたNGO/NPOのレポートがいまいちだった場合に継続して寄付をせず、次回からは違うところに寄付をしてしまう感覚に似ていると思います。
自分のお金の使い途に自分の意思を込める。社会的な投資家とはそういった投資家ではないでしょうか。