日経のキアヌ・リーブスとして名高い田村正之さんから献本いただきました。ありがとうございます!
少し遅れましたが読み終わりましたのでレビューしたいと思います。
“税金ゼロ"の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資
- 作者: 田村正之
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2018/01/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
つみたてNISAやiDeCoを誕生した背景から読み解く
この本はつみたてNISAやiDeCoのような制度がなぜ生まれているのか、どう活用していけばいいのか、そのノウハウが紹介されています。一般的な投資本とは違って「読む」という感覚が強く出てくるのが田村さんの本の特徴です。
ポイントは3つ
この本で紹介されているポイントは3つあります。
- 長寿化で老後資金作りが急務になっている
- 同時に進む手数料ゼロ革命
- カギは長期分散投資の知識
帯にも『「非課税+手数料ゼロ」をフル活用し、老後貧乏を防ぐ。金融機関・商品選びなど肝となるノウハウを徹底解説します。』と書かれていますが、実際に制度を活用する上でポイントとなる部分の解説が特に力が入っています。
まさにポイントとしてあがっていた「長期分散投資の知識」という部分ですね。
NISA、iDeCoだけでなく企業型DCや国民年金基金など幅広く網羅
企業型DCは掛金の所得控除がないと嘆く声に対してそもそも企業が拠出しているので所得としてカウントされておらずiDeCoよりお得といった話や企業DCにおいて想定利回りから掛金を決めているものの、実際の運用利回りはそれに達していない現実への懸念、税制優遇ではiDeCoに劣っている生保の個人年金保険の方が圧倒的に売れているなど日経新聞編集委員らしく課題への踏み込み方もちょっと違います。
タイトルが派手な割に地味な装丁と硬派な内容ですが、読み進めていく中で「へぇ~」ボタンを連打したくなる場面が次々とやってきます。
各章のおわりにある「ツボ」が秀逸
様々な税制優遇制度を活用した資産運用をする上での「ツボ」が各章のおわりにまとまっているのもわかりやすいと思いました。硬派な内容で疲れた人もツボを読めばポイントを押さえられます。
優遇制度をしっかり活用するには「とにかく続けること」
おわりにで我慢力が試される日は近いかもしれないと書かれていましたが、出版された直後の2月最初に早速そういった局面はやってきました。最大の注意点は「とにかく続ける事」と書かれていましたが、私も本当にそう思います。
おトクな制度もしっかり活用するためにも長期分散投資のポイントをしっかりと理解した上で投資を始めて欲しいですね。