昨日、横浜の大さん橋ホールで鎌倉投信の受益者総会が開催されました。今年で5回目となる今回は800名の受益者が集まりました。
今回のテーマは「人」。
人がイキイキ、会社もイキイキ
〜いい会社で働く人たちの声を聴こう!〜
と題されて開催されました。
印象的だったのは実際にいい会社で働いている一般社員のトークセッション。800人を前に臆することなく自分の会社でのエピソードなどを語る姿に驚きました。本当に心からこの会社で働けて良かったと思わないとああはできません。
ヤマトHDの木川社長からは未来に向けてこれまで築き上げてきたものを壊しながらも前に進む決断力を感じました。本当に大切なものはなんなのか、それを意識しているからこそ直近の苦しさを乗り越えてでも変えるものは変える姿が素晴らしいです。
鎌倉投信では大企業はトップが決断をできない等の理由で投資することは稀ですが、ヤマトHDは別でした。木川社長も鎌倉投信の本を読んだりして鎌倉投信や受益者総会に関心を持っていただいていたそうです。
時価総額1兆円弱という大企業のトップがまだまだちっぽけな存在だった鎌倉投信に着目し、お忙しい中受益者総会にも来て下さったのです。クール便の対応でも悪いのは現場ではなく、実現できない事を現場にやらせようとした経営だったと速やかに謝罪。現場に経営が謝罪することで問題の本質をしっかりと把握するように努めました。
折しも前の日にクロネコメンバーズで不正アクセスが発覚したことについても触れ、物事には正直に対応すると話されていました。
最後にヤマト福祉財団が支援した野田村保育所を取材してきた新井さんからの話とDVDを見ました。復興といいつつ国は津波で流された同じ場所に保育所を建設するのではないと補助金は出せないといい、そんな危険なところに保育所は作りたくないという現場の想いとの乖離が問題だったところにヤマト福祉財団は「子ども達のために早く建設して下さい」という制約だけで2.8億円の助成金を出しました。
そうした支援もあって2012年の11月には新しい野田村保育所が完成しています。
「意思あるお金は社会を変える」
お金そのものはツールでしかありませんが、使い方次第で良い事も悪い事もできます。お金の使い方に意思を持たせることで社会を良い方向に変える事ができるんです。
昨日の受益者総会に参加された方はそれぞれに何か感じるところがあったと思います。このブログでもできる限りレポートを書いて参加できなかった方にもあの場の雰囲気を伝えられることができたらいいなと思っています。
受益者総会は結い2101の運用状況を受益者に報告する場でもありますが、なによりも自分たちが投資したお金がどういう会社に投資されているのか、どんなに素晴らしい会社なのかというのを受益者に知ってもらう場なんだと思います。
そこが、他の運用会社の運用報告会とは明らかに違うところです。総会の運営にあたっては多くのボランティアスタッフの方が携わっていました。後で話を聞いてみるとボランティアスタッフの多くは結い2101に投資して間もない方達で受益者総会に参加すること自体が初めてという方達でした。
自分だって受益者総会を楽しみたいだろうに、何かお役に立ちたいとボランティアスタッフに手を挙げる姿は素晴らしいなと思いました。おかげで私のように過去にボランティアスタッフをやったメンバーは今年はゆっくりと参加者として楽しむことができました。
鎌倉投信のスタッフの方々もかなり前から今日の日のために準備をしてきて下さいました。新入社員が2名入っても10名しかいないベンチャー企業が800人のお客様を迎えるというのはとても大変な事だったと思います。でも、年々おもてなしのレベルが上がっているのを感じます。昨年より今年、今年より来年と成長をし続けていくんでしょうね。
企業展示に来られた会社の方達、そしてあの場にいた受益者の方、みんなの想いが集まってとてもピュアで不思議な場を共有できたと思います。皆さん、本当にありがとうございました!そしてお疲れ様でした。
来年の受益者総会も楽しみにしています!
【鎌倉投信受益者総会2014レポート】