本日のスープ27皿目はまろさんの寄稿です。
前回の24皿目でお二人に
- どうやって時価の変わる世界に慣れましたか?
- また慣れるためのアドバイスはありますか?
と2つの質問をしてみたところ、カッコイイ回答をいただいて、おぉこれは!と仰け反った。
なるほど本田宗一郎の言葉にこんなものがあった。
「何かを深く信じれば、誰でも自分の中に大きな力を見つけだし、自分を乗り越えることができる。」
心に一本、芯が通っていれば、それが自信につながり、さらには他者からの信用や信頼を生み出していくということだろう。そしてこのことは今回のrennyさんからお題である
- ファンドマネジャーにどんな役割、行動を期待しますか?
- ファンドマネジャーをどのような観点で評価したら良いと思いますか?
にもつながってくる。
とくにファンドにかぎった話ではなく、何か仕事を依頼する人を選ぶときは、
- 哲学や美意識が感じられるかどうか
- そしてそれが自分と合っているかどうか
の2点がとても大切だと思う。
だからファンドマネージャーには、個人投資家はもちろん投資先の企業に、自らの運用哲学を伝える努力を怠らないで欲しい。
すでに12皿目でも語ったように、
「生産者(運用会社)が野菜(投資信託)に込めた想いを消費者(投資家)に届けることで、そこにブランド価値が芽ばえるもの。」
のだから。
また同時に個人投資家の側も、インデックスとの優劣といった自分の外側のモノサシではなく、大切にしたいものは何なのか?というように自分の内側のモノサシを持たなければならない。
ファンドマネージャーと個人投資家との理想的な関係を一言で表すなら、
和敬清寂(わけいせいじゃく/茶道の言葉)
主客がお互いに心を開き、お互いのの個性に敬意を持つことで和する(和敬)。そうすることによって、清く落ち着いた心で(清寂)、共に同じ道を歩む。