ひふみのあゆみを元にひふみ投信の6月を振り返ります。
■ 月次リターン
ひふみ投信の6月のリターンは+6.98%。参考として配当込TOPIXが+5.27%、Russell/Nomura Mid/Small指数は+5.71%でした。しばらくひふみに順風が吹くのでは無いかという発言が先月のひふみアカデミーでありましたがその通りの展開になりました。
出典)Russell/Nomura日本株インデックス
■ 純資産流出入
6月は3.47億円の純流入でした。入金額も安定してきましたね。一方でひふみアカデミーでの話として解約がそれなりに出ているとのこと。個人投資家の解約が多いうちはまだ相場に過熱感がないと見ているようです。
ひふみ投信の純資産総額は134.22億円、ひふみ投信マザーファンドの純資産総額は268.60億円でした。ひふみ投信とひふみプラスがちょうど半々くらいの比率ですね。
■ 基準価額と日次リスク
6月30日時点の日次リスク(250日)は19.28%です。ようやく20%を下回る水準になりました。
■ 株式・現金比率
株式比率は96.89%とかなり高めになっています。銘柄数は先月と同じく93ですが、上位10銘柄の比率は22.13%から20.9%へ低下しており、上位銘柄の集中度合いは低くなっています。
■ 上位投資銘柄
過去3ヶ月の上位銘柄を振り返って見ると大きな動きがないことがわかります。おなじみの上位陣が今月も揃っていました。
あい ホールディングス、共立メンテナンス、リロ・ホールディング、エスアールジータカミヤなどは地方で稼ぐ企業として注目しているそうです。
■ ひふみアカデミー
- 大きく上昇した銘柄を一部売却し、まだ上昇していない銘柄を買っている
- アベノミクスは2本の矢と100本の針 針の中から精度の高いものを選別
- 日本瓦斯は人手不足の中で営業力を評価
- 都市型銘柄と地方型銘柄についての考察
- 地方にいるヤンキーの虎に注目
- 一直線ではないが人口動態からも長期的には2019年までは強気
動画配信の終わった後の運用部からのコメントではスマートアクティビストと日本版スチュワードシップ・コードについての話が面白かったです。スチュワードシップ・コードが導入された事で運用会社が系列会社間のなあなあを見過ごすことができなくなり、資本効率を重視した経営になるのではないかという見方には色んなステークホルダーがいる中で株主偏重になっては困りますが、企業のガバナンス面の向上が期待できそうだと感じました。
■ R&I投信評価
R&I投信評価から定量評価を抜粋しています。