自分もおひさまファンド7に投資していたおひさまエネルギーファンドが証券取引等監視委員会の検査において法令違反をしていたことが認められ、関東財務局から業務改善命令の行政処分が下されました。
おひさまエネルギーファンド株式会社に対する行政処分について:財務省関東財務局
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法令違反等の事実について原因を究明するとともに、責任の所在を明らかにすること。
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適切な再発防止策及び改善計画(分別管理を確保する態勢の整備及びファンド間の資金の貸借の解消方法を含む。)を策定し、確実に実施すること。
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出資者に対し行政処分に至った経緯及び事実関係を正確に説明し、誠実に対応すること。
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金融商品取引業務を適切に行うための経営管理態勢、業務運営態勢及び法令等遵守態勢を整備すること。
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上記1.から4.について、その対応・実施状況を1ヶ月以内に報告すること。
この中の3.で『出資者に対し行政処分に至った経緯及び事実関係を正確に説明し、誠実に対応すること。』という珍しい文言が登場していますが、これは証券取引等監視委員会の勧告を受けて出したプレスリリースの内容を差し替えしたこと、また現在は差し替えられていますが、勧告が出る前に報道された内容に対して否定的なプレスリリースを出したことに起因しているのではないでしょうか?
また、おひさまエネルギーファンドに近い位置にいる環境エネルギー政策研究所(ISEP)が出したプレスリリースもおひさまエネルギーファンド社の不備に対する反省ではなく、報道のされ方への反論という内容になっています。
こういった事を見ていてこの人達は金融業として最低限求められている事が出来ていなかった事への反省が足りないのではないか?というのが私の印象です。(プレスリリースで太字による強調を行う団体にろくなところはないという個人的な印象もありますが)
【プレスリリース】『おひさまエネルギーファンド株式会社に関する証券取引等監視委員会の勧告』についてのISEPの見解と提起 | ISEP 環境エネルギー政策研究所
おひさまエネルギー社の見解ではないとは言え、
おひさま社は金融商品取引法が成立(2007年)する以前(2005年)から事業で区分した会社毎の分別を行ってきていた事情を考えれば、これまでの運用で「分別管理ができている」という解釈していたことは十分に理解できるものと考えます。
こんな甘い考え方ではダメだろ・・・と呆れるレベルです。新しい法律が出来たらしっかり対応するのが金融業としての勤めです。
おひさまエネルギーファンドでは業務改善命令を受けてプレスリリースを出しています。
当局へ提出する業務改善計画書ができ次第、ホームページ上でも速やかに公表するとありますが、後で差し替えをすることにならないようしっかりとしたチェックを受けてから当局への提出と公表をして欲しいと思います。
自然エネルギーの推進には自分も力になりたいと思っていて、こうしたファンドに出資したり、個人向けのグリーンエネルギー電力証書を購入したりもしているのですが今回の件はこれまで出来ていなかったという事以上に、指摘を受けた後の対応がダメすぎて信用出来なくなりました。
「認識不足でしたすいません。今後はしっかりやります。」と素直に言えばいいだけだったのに・・・。
既に投資している分については途中解約できないのでそのままにしますが、今後追加でおひさまエネルギー関連で投資することは無いと思います。
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