ひふみのあゆみを元にひふみ投信の4月を振り返ります。
概要
ひふみ投信の4月のリターンは-5.99%、参考として配当込TOPIXが-3.36%、Rusell/Nomura Mid-Small Indexは-2.84%でした。これで2月から3ヶ月連続でTOPIXに劣後することとなりました。
出典)Russell/Nomura日本株インデックス
レポートでは原因として1月に株価が上昇していた銘柄の売却を抑え、保有を続けたことに尽きると書かれています。2月以降、成長性を期待されたモメンタム銘柄への物色が回復するだろうという読みに反して下がり続けているのが原因で、対応としては景気敏感株の比率を落としてディフェンシブ銘柄や安定成長銘柄を買い増す流れを考えているとのことです。
純資産流出入額
4月は3億円の純流入でした。営業日ベースでは流入18日、流出3日と資金の流入が続きました。
基準価額と日次リスク(250日)
4月30日時点で日次のリスク(250日)は22.70と3月末の22.96%から微減しました。
株式・現金比率
株式比率は92.45%と少し減らしています。また、銘柄数も前月比-3の92と幅広く買う流れからの転換を図っているようです。
上位投資銘柄
上位にはいつもの銘柄が帰ってきました。ディフェンシブ銘柄として共立メンテナンスも復活です。
ひふみアカデミー 5月13日開催分
- ひふみ投信はR&Iファンド大賞を3年連続で受賞しました。今年は日本株式とNISAの二部門で最優秀ファンドを受賞。取りたいと思っていた賞なので嬉しい。
- R&Iファンド大賞を重視しているのはひふみ投信のコンセプト「守りながらふやす 」に最も合致した評価基準であるため
- ここ3ヶ月連続でTOPIXに負けているが過去にも4度こういう事があった。2回が3ヶ月連続で2回が4ヶ月連続。
- 1月に勝ちすぎて本当は売るべきだったのをマーケットが弱気に転じていたのに強気を継続してしまったのが敗因。弱気モードへの転換が遅れたのは反省点。
- 2014年度の予想増益率は8.9%。2013年度は40%だったので成長率が鈍化したことをマーケットは嫌気している。リスクマネーフローも変化の兆しがありこの先注意が必要なのではないか。
- 2013年度のIPOは54社で53勝に対して2014年度に入ると初値で公募割れもぼちぼち出て個人投資家に元気がなくなっている。こういう時は短期的に下がるもののいい会社を2〜3年目線で仕込むチャンス。例えば2011年のIPO銘柄を先週末まで保有すると26勝10敗。
- アベノミクスも終わってムードが変わったがIPOや個別銘柄選択を引き続きやっていく。
R&I投信評価
R&Iファンド大賞の元となるR&I投信評価から2014年4月末時点の定量評価ランキングです。