ひふみのあゆみを元に12月のひふみ投信を振り返ります。
また、1月12日には年初より続いている株式市場の下落についてレポートを出しています。具体的にどうこうしているというのは月中の運用報告で報告があるものと思いますが、まずは受益者に向けて落ち着いてというメッセージですね。
ひふみ投信は成績はよいけれども、下がらないファンドではありません。市場が軟調で不安になる方もいるかもしれませんが、私個人的には信頼して運用をお任せしています。
ファンドへの入出金の状況を見ている限り、2016年になっても引き続き資金は流入しています。下がっても資金を投入する。こうした受益者に支えられながらひふみ投信の好成績は生み出されています。
月次リターン
ひふみ投信の12月のリターンは+0.59%でした。参考として配当込TOPIXが-1.93%、Russell/Nomura Mid/Smallが-1.89%でした。インデックスがマイナスリターンの中、しっかりとプラスのリターンを出しています。
2016年の年間リターンでもひふみ投信は+21.75%、配当込TOPIXは+12.06%と大きくリードしました。
※東証の指数ラインナップ Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
月は営業日ベースでは流入が15営業日(71.4%)に対して流出が6営業日(28.6%)でした。金額ベースでは流入金額が再び増加しましたが、12月初めには流出傾向にありました。これは藤野さん曰く毎年見られる光景で、ひふみ投信は利益が出ているので投資家さんの(節税目的の)損益通算用に売却される傾向があるそうです。
純資産総額はひふみ投信が287億円、ひふみプラスが677億円。ひふみ投信マザーファンドが965億円でした。マザーファンドベースで1,000億円はもうすぐというところまで来ました。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は18.20%です。また少し上昇してきましたね。
株式・現金比率
ひふみ投信の株式比率は88.83%としました。銘柄数は前月比で+2、現金比率が上がってポートフォリオも分散傾向にあります。
上位投資銘柄
12月の上位入れ替わり銘柄はインベスターズクラウドのみでした。
インベスターズクラウド:
IPO銘柄。経営者の質も高いと評価している。ネットでひふみが買い集めていると書かれていたけれども以前から買っていたものが値上がりしたため上位に来ている。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは蛭田さんでした。運用報告会の挨拶でも蛭田さんがアカデミーのナビゲートをする月は荒れると話していましたが、1月も荒れてますね・・・。
- 12月は月初にマイナンバー絡み、年末の損益通算目的と思われる解約が続いた
- ひふみ投信はインデックスと比較してリスクを小さく、リターンが大きい
教科書的にはありえないが、下落した後の反動に強いことで実現している - 中小型株を中心に投資しているがマザーズ指数の値動きとも異なる
新興企業の成績が良かったのがひふみ投信の成績の要因というわけでもない - ヘッジファンドに転職していた佐々木さんが1月より復帰した
- 為替が円高傾向にあり外需は悪くなりそう
アベノミクス前より円安トレンドで輸出ハイテク企業の業績が回復していた
企業の業績予想も来期はフラット - 春には年中行事と化したギリシア問題が再燃するだろう
- 中東問題が今後5年間のリスクとなりそう
予想もつかないことが起こることが予想される
また、コミュニケーションセンターではひふみ投信を説明する動画を作成しています。
まずはベーシックな質問2つに答えています。
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