いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。2017年に所沢から八女に移住しました。

食と投資の共通危機/本日のスープ15皿目

リレーコラム「本日のスープ」、15皿目はまろさんからの寄稿です。


この企画の3皿目でも語った「美食」の定義。

私にとっては、料理人はもちろん食材の生産者など様々な人の心が込められた料理をいただくことで、自分の心を豊かにすること

でも現代では多くの人がファーストフードやチェーン店、コンビニ弁当などで食事をすませてしまう。こうした食べものでは、脂が多く、味の濃い分かりやすい味で、大量生産ゆえの似かよった味となる。これでは食に心を語ることなどできない。残念だがこれもまた新たな食文化のひとつだ。

「投信会社はファンドに組み入れた会社(=素材)やその配分(調理法)を真摯に説明する、一方で、その内容に関心を持って向き合う個人投資家が「舌」を鍛える。 このような関係が深まり、広がることで、投資信託にも「文化」が発現するのだと考えています。」

前回rennyさんが投信業界を「料理」にたとえた一節。
そういえば「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」を席巻するインデックスファンドはファーストフードに似ている気がする。どちらも「舌」を鍛えることなし、十分なリターン(カロリー)を手軽に得ることができる。そしてこの味に慣れてしまえば、逃れられない魅力を秘めている。

でも、こうした個人投資家が増えれば増えるほど、投資の世界から創造性が失われていくような気がする。優れた土壌から優れた作物が収穫できるように、感受性に満ちた顧客の存在が良き商品・サービスを育むものだから。食も投資も愛する私にとって、なんともなやましい状況。

ただ食の分野にはIT革命のおかげで明るい兆しもある。「食べログ」のような口コミサイトの誕生により、

  • 日本には美味しいお店がたくさんあることを人々が気付くきっかけになった
  • 料理人の料理に対する想いが食を愛する人々へ届きやすくなった
  • 人々の食に対する「欲望」のレベルを上げ、それが料理人や食材の生産者のやる気にもつながる

といった好循環が起きているのではないだろうか。
だから投資信託にも「食べログ」を!というのはなんとなく違う気もする。思いつく論点はいろいろ。

  • 投信会社と個人投資家の「間」を取り持つ「目利き」が活躍する仕組みをどのようにデザインすべきか?
  • 「目利き」は誰が担うべきか? またどうすれば育っていくのか?
  • 個人投資家の投資信託に対する欲望のレベルをどうやって上げていくか?
  • 投信文化の担い手は独立系投信会社にしか期待できないのか?

m@さん、この中にピンとくるテーマはありますか? 何かあれば次回スープの食材にご利用ください。

まろ@投資を楽しむ♪


【本日のスープ・過去記事】

14皿目 個人投資家は舌を鍛えよう by renny
13皿目 わかりにくい仕組みのままハードルを下げた投資信託 by m@
12皿目 時代遅れの投信業界を目覚めさせたい by まろ
11皿目 研いで出てくるのは塗り重ねたもんだけ by renny
10皿目 利益の源泉は"ありがとう" by m@
09皿目 セレンディピティ by まろ
08皿目 株式投資が世界を、未来を変えているかも by renny
07皿目 株式投資はじめてものがたり by m@
06皿目 投資と資産運用の素因数分解 by まろ
05皿目 「株式投資」:「安く買って高く売る」こと?それだけ? by renny
04皿目 株を持つという事は自分が関係者になること by m@
03皿目 おいしさ=味×心 by まろ
02皿目 「本日のスープ〜株式投資をめぐる三重奏〜」でいかがですか? by renny
01皿目 「マットーネ:mattone(仮)はじまるよ!」 by renny
    「投資をめぐる三重奏(仮)はじまるよ!」 by まろ
    「本日のスープ(仮)はじまるよ!」 by m@