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"いい投資"探検日誌 from 新所沢

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています

投資と資産運用の素因数分解/本日のスープ6皿目

本日のスープ〜株式投資をめぐる三重奏〜も二周目に入っています。投資を楽しむ♪のまろさんから寄稿いただきました。

 

「株式投資」:「安く買って高く売る」こと?それだけ?」を受けて、まろより。

前回の終わりにrennyさんのイメージでは、

  • 資産運用…無機的、機械的
  • (株式)投資…有機的、情緒的(いろんな意味で)

である、という哲学的な問いが提示された。
私自身は気にも留めたことがなかったけど、この機会に言葉の持つ意味を考えてみたい。まず英語に直すと「資産運用」は"Asset management"、「投資」は"Investment"だ。せっかくなので英英辞典(Longman)で調べてみると、

  • management:"the way that people control and organize different situations that happen in their lives"
  • investment:"the use of money to get a profit or to make a business activity successful"

資産運用は「守備的・消極的」投資は「攻撃的・積極的」な意味合いになるだろうか。つまり英語からは読み取れるのは、証券市場に臨むにあたっての「戦略的」な違いだ。

次はそれぞれ漢字の持つ意味から探ってみよう。最近私は、漢字学者・白川静の遺した研究を中高生向けにまとめた辞書「常用字解」(平凡社)にはまっている。語感の伴わないカタカナ語があふれる今だからこそ、漢字の持つ本質的な意味合いを知っておくことが大切だと思うから。

では「資産運用」と「投資」を数学の素因数分解をするように、一字一字の意味を読みといてみよう。

  • …「次」の「貝」。貝は内陸の殷・周王朝では宝物。

「資産」という言葉は「次なる宝を生むもとで」のことだ。ではどのように生み出すか?という方法が「運用」という言葉に込められている。

  • …車の上に立つ将軍の旗に従い、兵舎が動く様子。
  • …祭祀の犠牲(いけにえ)を入れる柵のかたち。

果たして犠牲となるものは、自らの資産なのか、それとも他の誰かの犠牲の上に成り立つ物なのか…。いずれにせよ「資産運用」とは、何らかの犠牲となるものを運ぶことで、次なる宝を生み出すことと言えるだろう。

  • …「殳」は羽根飾りの付いた杖で、その杖を手に持って邪霊を祓うこと。

つまり「投資」とは、邪霊を祓うことで次なる宝をもたらすこと、と言えるだろうか。

英語では大した違いはなかったけど、漢字を読み解くと「投資」の方がより良い未来を創る感じが出ていてカッコイイよね。そして冒頭のrennyさんのイメージと若干近いところが興味深い。私は何かの犠牲の上に成り立つ未来なんてまっぴらゴメン。m@さんがこの間、水口先生の本を紹介していたけど、まさに「責任ある投資」こそが私の投資家としての理想像かな。

言語の観点から「投資」と「資産運用」について考えてみました。m@さんからも何かあればぜひよろしくです。

まろ@投資を楽しむ♪

 

【次回予告】

まろさんのエッセイを受けて、私が用意する7皿目のメニューは
「株式投資はじめてものがたり」
お楽しみに♪