前回、まろさんが「面倒くさい人たち」と表現されましたが、 その通り。
確かに、私は「面倒くさい投資家」です。
食卓に供されたスープの材料の産地がどこでどんな風に栽培されたのかと問うかのように、投資のリターンがどこからどうやってここに来たのか、 気になる、興味を持つ、ほほーと唸ってみたくなる、これが「 面倒くさい投資家」です。
面倒くさい投資家には他にも特徴があります。
ある一年、東証一部全体に投資していたら6%のリターンが出ていたとします。
一方、同じ期間「面倒くさい投資」の成果は1%のリターン。
それでも、そこに至るストーリーがほほーと唸らされるものであったら、 それで十分満足します。
6%のリターンよりも1%のリターンを大切なんです。
これはリターンを求めていないように見えるかもしれないけれど、 それは違うんです。 リターンはどこから来たのか、それが大事なんです!
1900社が一つにまとめられて、誰が何をして、 何がどうなって出て来たか、素人にはもはや分析不可能な6%よりも。
ここでm@さんの力作をぜひご覧ください。
http://iitoushi-tanken-nisshi.hateblo.jp/entry/2016/10/11/180000
http://iitoushi-tanken-nisshi.hateblo.jp/entry/2016/10/12/180000
http://iitoushi-tanken-nisshi.hateblo.jp/entry/2016/10/13/180000
http://iitoushi-tanken-nisshi.hateblo.jp/entry/2016/10/14/180000
快活に語ってくれている経営者が率いる会社。
私のお金のいくばくかは、投資信託の仕組みを通して、これらの会社の株式や債券に変身を遂げています。
これらの会社から直ぐにリターンがやってくるか?
それはまだ分からないけど来て欲しいよね、来たら素敵だよね、
場合によっては泣けちゃうね、と感じる。
そう、涙腺がきっとよく似ているんです。
これも面倒くさい投資家の特徴なんです。
とはいえ、私自身という投資家は、この成分で100%占められているわけでもありません。 だけど、それなりの濃度を感じているのも事実。 私に限らず、大なり小なりこうした成分をいくらか持った、 その遺伝子を持った投資家はそこそこいるんじゃないかな、って大真面目に考えています。 (もちろん、まったくゼロという人、「株式投資で涙?涙腺? バカじゃない?」という人も沢山いるのだろうけど。)
最近つくづく思うのだけれど、日本の社会でこの成分がもっと増えたり、 遺伝子がもっとたくさん呼び覚まされたら、 少しずつかもしれないけど、色々変わり始めるよ、って。 いい加減な物言いに見られるかもしれないけど、 きっと世の中が楽しくなる、明るくなる。私はそんな確信を持っています。
あなたには「面倒くさい投資家」の成分、ありますか?