最近エンゲージメントを行うファンドについて調べているのですが、アムンディ・ターゲット・ジャパン・ファンドについても現状を調べてみました。
このファンド、投資手法としては割安株に投資するバリュー投資なのですが、日本企業のガバナンス向上が投資家利益のみならず日本社会の活性化につながると信じて議決権行使にも力を入れています。
目論見書にも株主総会における議決権行使結果について記載されており、運用会社全体では公表されていてもファンド個別でこうしたことをしているファンドはかなり珍しいです。
月次レポートを読むとPBRと負債比率はTOPIXと比較して低く、現預金・有価証券比率と配当可能比率、自社株買付可能比率はTOPIXよりも高いのが特徴です。
つまり割安に放置されているものの負債比率は低く、増配や自社株買いなどの資本政策を取ることで株主価値が増える可能性のある会社に投資しているという事です。だからこそエンゲージメントや議決権行使にも積極的に取り組んでいて、投資先企業は66社と絞り込んで、独特の運用がなされています。
2000年8月設定という事で歴史も長く、私も過去に投資していたことのあるファンドなのですが、今でもしっかり運用が継続されているのがわかり嬉しくなりました。