コモンズ投信のこどもトラストセミナーで一般社団法人more treesさんがお話をされるという事でスタッフとしてお手伝いさせていただきました。
私がIT業界に興味を持ち足を踏み入れるきっかけになったのが小学生の頃に見たYellow Magic Orchestra。そのメンバーの坂本龍一さんが代表を務めるmore treesは設立以来ずっと活動を追いかけていました。ワリバシカンパニーの設立発表会でも国産間伐材割り箸にmore treesの焼印が押されるという事にテンションが上がってた過去があります。(その後坂本龍一さんが飛騨にもいらしています)
今回はこどもトラストセミナーという事で子どもにもわかりやすく世界と日本の森に関する課題についてmore treesの水谷さん、河野さんからお話がありました。
世界中で1秒間にテニスコート20面分の森が無くなっています。
熱帯雨林が伐採されてパーム椰子のプランテーションになることでオランウータンなどの野生生物が生息できる場所も少なくなり、森が作ってくれている酸素も減ってしまいます。他に森は雨として降った水を蓄えたりする役割を果たすなど、人間が木を建物や家具、紙などとして使う意外にも生き物が生きていく上で欠かせない役割を持っています。
一方で日本ではここ100年で森は増え続けています。
東海道五十三次では180年前の日本の風景が描かれていますが、平塚の絵には痩せた土地に生える赤松が描かれており、山にも木が生えている様子がありません。
そんな平塚も今では高麗山には木がたくさん生えています。
また、神戸の今昔はちょうど前日のブラタモリで神戸の港をやっていたので確かに六甲山は木が一杯だったと思い出しました。
桃太郎のお話でもおじいさんは山へ柴刈りに出掛けていますが、昔は山に生えている雑木を切って薪として使っていました。煮炊きをしたりお風呂を沸かしたり、今は電気で簡単にできることも昔は木を燃料に使っていました。生活の中で木はたくさん使われていたんです。
戦後、木を使いすぎたという事でたくさん植えた木は年月が流れて大きく育ってきました。でも、今の生活では木を使う場面があまりありません。それで森に木はぎゅうぎゅうに詰まってしまうようになりました。
適度に間伐と呼ばれる間引きをしてあげる事で地面にも光が入り、木以外の植物も生えて動物たちも暮らせる豊かな森にすることが出来ます。
世界全体で見ると森は守るものですが、日本では世界とは逆に適度に森の木を使うことが求められています。
こうして森の勉強をした後、建築家の隈研吾さんがデザインしたつみきを使って子ども達が街を作りました。
宮崎県諸塚村のスギの木を使って作られたとても軽く、柔らかいので子どもにとっても扱いやすいようです。
用意した1000枚の積み木を使って子ども達が思い思いの街をつくりました。普通の積み木と違って三角形のちょっと違った形が子ども達の想像力を刺激したようです。
みんな一生懸命組み合わせを考えてタワーを作ったり、山や川、ドラキュラの寝床を作ったり。みんな夢中になって街を作ってましたよ。
街に住んでいるとなかなか森や木との接点がないかもしれませんが、こうして積み木遊びを通じて木とふれあうのもいいなと思いました。