結いだよりから2016年11月の結い2101を振り返ります。
巻頭特集:ダイニチ工業
今月の巻頭特集は新潟県に本社のあるダイニチ工業でした。季節性商品である石油ファンヒーターや石油ストーブを季節を問わず安定生産することで取引先や社員の雇用を守る優しい会社です。離職率2%というところにも社員への優しさが表れていますね。
坂本光司先生の『日本で一番大切にしたい会社5』でも紹介された会社です。
月次リターン
結い2101の月次リターンは0.51%。参考として配当込TOPIXが5.49%でした。
ダイヤモンド・ザイの2017年1月号で結い2101とひふみ投信の比較がされており(主にリターンで)、結い2101は上昇相場についていけないファンドとして厳しく評価されています。
現在も現金が40%強となっており、その額に対しても信託報酬を払わなければなりません。相場上昇時にインデックス投信に大きく劣る成績の投信を買う必要があるのでしょうか。
どう判断するかは個々の観点もあると思いますが、そもそも結い2101は目標とするリターンを年率4%(信託報酬控除後)、リスク10%に設定していますので単純にリターンで比較されるのはどうかと思います。
ただ、上昇相場でついていけないのは確かですので、リターンがたくさん欲しい人に向いていないのは間違いありません。
純資産流出入額
11月は流入日率が40%と流入日率が前月(50%)より下がりましたが、金額ベースでは2.6億円と流入額が前月より増えています。
流入:8営業日(40%) 流出:12営業日(60%)
純資産額は247.9億円、受益者数は16,486人 (前月比+61人)です。
基準価額・日次リスク
結い2101の日次リスク(250日)は11.59%と前月比で微増しました。
株式・現金比率
株式比率はわずかに上がって53.6%となりました。投資先のいい会社は60社のまま変わりありません。11月はトレジャー・ファクトリー、スノーピークなどに投資しています。
米国大統領選挙後のトランプ・ラリーについて運用責任者の新井さんからのコメントが書かれていました。
「結い 2101」の基準価額は、米国大統領選挙後でも、それほど上がっていませんが、私はそれでよいと思います。なぜならば、相場が期待のみの上昇から実績に見合った上昇になった時に、しっかり結果がともなえばよいと考えているからです。
それよりも重要なのは、期待が裏切られた時の下落です。それに備える必要はあると思いますが、「結い 2101」の基準価額がさほど上がっていないところをみると、下落もそれほど心配はないと見ています。
あくまでも企業の成長とともにという結い2101のスタンスが現れているコメントだと思います。
上位投資銘柄
結い2101の上位投資銘柄です。基本的に均等配分ですので順位にあまり意味はありません。
投資先のニュース:
2015年の受益者総会で取引先の障害者雇用を支援していたエフピコがコンサル事業を強化するそうです。また、古着でデロリアンを走らせるなどバイオエタノールを作っている日本環境設計は今度はジェット燃料にチャレンジします。ワクワクしますね!
ベルグアース×マイファームのコラボも受益者として楽しみです。ベルグアースの山口社長がマイファームの相談役を務められているんですね。
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