いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016上位入賞ファンド解説:特別賞 ひふみシリーズ(ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金)

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016の上位入賞ファンド解説、今回は特別賞のひふみシリーズ(ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金)です。

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写真提供:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

特別賞
ひふみシリーズ(ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金) 

→ ひふみ投信:交付目論見書

ファンドの特色:
国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。(交付目論見書より)

信託報酬率:
ひふみ投信:年0.980%(税抜き)  *5年以上の長期保有で一部還元の仕組み有
ひふみプラス:年0.980%/年0.880%/0.780%(税抜き)  *純資産額に応じて3段階
ひふみ年金:年0.760%(税抜き) 

純資産額(2016年12月30日現在):
ひふみ投信:363.0億円
ひふみプラス:857.5億円
ひふみ年金: 3.8億円

直販のひふみ投信、販売会社を通じた販売のひふみプラス、確定拠出年金用のひふみ年金と同一マザーファンドに投資するひふみ三姉妹の合計獲得ポイントが2位を上回ったため、今回ひふみシリーズには特別賞を授与することになりました。

ひふみプラスの獲得ポイントが増えてくる中で、投票したブロガーからもひふみ投信とひふみプラスは合算した方がいいのではないか?そんな声もいただいていますが、あくまでも個別のポイントで順位を確定した上で今回は10周年という事もあり、特別賞という事になりました。

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写真提供:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

アクティブファンドとして当然求められるパフォーマンスはもちろんのこと、積極的な情報開示とレオス・キャピタルワークスという社名にも込められた資本市場を通じて社会に貢献するという哲学もブロガーから評価を集めました。

パフォーマンスだけであれば小型株ファンドにもっと高いリターンのファンドはちょっと調べればすぐ見つかります。ひふみシリーズの場合は投資対象が中小型株に限定されていないため大型株相場になれば大型株の比率を高めますし、中小型株が有利な相場であれば中小型株を中心に投資します。

変幻自在にポートフォリオを変えながら、基本的にはしっかりと利益が成長していく会社に投資しています。ひふみ投信の投資先企業の選択基準は次の通りです。

  • しっかりとしたビジョン、ミッションがある
  • オーナーシップがある
  • 従業員へのインセンティブがあり、モチベーションが高い

このような投資を通じて短期的に見るとTOPIXに劣後することもありますが、一年を通じてみると安定した成績を残しています。

第一部のrennyさんとの対談でも話しましたが、ひふみは情報開示に積極的でファンドマネージャーだけでなくアナリストが入った辞めたという情報まで開示しますし、変化のフラグは他のアクティブファンドと比較して立ちやすいと思います。そうした変化のフラグを見て投資を続けるも止めるも投資家の自由ですが、そうした変化に気づくことが出来るというのも投資家にとって大事な事だと思います。

ひふみ投信には資産形成応援団という5年以上長期保有すると信託報酬の一部がひふみ投信の買付という形で還元される日本で唯一の仕組みがあります。この仕組みはまさに長期投資へのインセンティブ以外の何物でもなく、せっかくだから投資を続けようと背中を押してくれる仕組みです。

既に日本株に投資するファンドとしては日本有数の規模にまで成長してきたひふみシリーズですが、今後も投資家とコミュニケーションを密に取りつつ、お互いに成長していけたら良いなと思います。

私にとってはポートフォリオの約30%を占める主力ですし、ひふみ投信は設定時の69名の中の一人としてスタートしてから一度も売却することなく積立を続けています。最初はひふみアカデミーも片手で数えられるような人数でやっていたのが、今や大人気でなかなか参加出来ないような状況になったのもブログで継続して応援し続けたのがほんのちょっとでも役に立ったのかなと思います。

石川さんの受賞コメントを聞きながら嬉しくてちょっとうるっときてしまいました。

f:id:m-at:20170116195746j:plain写真提供:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

 

受賞コメント:
レオス・キャピタルワークス コミュニケーションセンター部・部長 石川祥子様

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 写真提供:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

レオスキャピタルワークスの石川と申します。
本日はこのような栄誉ある賞をいただきまして誠にありがとうございます。

ひふみシリーズ3本のファンドですが、合計でAUMが皆様のおかげをもちまして1,200億円を超えるようになりました。2008年10月に運用を始めたときは1億5,000万円から始まったファンドでございます。

広告宣伝費等があまり無い中で、どうやって自分たちが運用する大切な商品を皆様にお届けするか、いかに認知を広げるかという事に今ももがいておるんですけれども、その中においてブロガーの皆様が私どもの商品を保持し、ブログに書いてくださる事は私にとっても会社にとってもとても大きな支えでございました。

お電話やセミナーでお会いするお客様に「どうやって当社の商品をお知りになったんですか?」とお尋ねするんですけれども、よく「ブログを見て」という声を多くいただきます。

その言葉を聞くたびに私ども大変励まされましたし、本来であれば私どもからブロガーの皆様に感謝状をお送りしなければならないところではないかと思うところを、反対にこのような貴重な賞をいただきまして大変恐縮しております。 本当にありがとうございます。

投票してくださったブロガーの方にまた来年以降も選んでいただけるように、他のブロガーの皆様にも今後評価していただけるように、また今日から社員一同気を引き締めて努めて参りますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

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