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【いいチームをつくりましょうプロジェクト第二弾】次の世代へつなげる 「そうだ!糸井重里さんにとことん聞いてみよう」レポートVol.3

10月21日に開催された「いいチームをつくりましょうプロジェクト第二弾 そうだ!糸井重里さんにとことん聞いてみよう」のレポートです。

 

今、糸井重里さんが考えていることをとことん聞いてみよう。チーム作り、上場、社会設計、そして残していきたいもの。

 日時:2015年10月21日(水) 18:30〜21:15
 場所:玉川区民会館 ホール会場
 糸井重里西條剛央新井和宏大久保寛司

第三部は大久保寛司さんも加わって次の世代へのつなぎ方についてお話がありました。
休憩を挟んでいつものチョッキに戻った西條さんから話は始まります。

糸井重里さん、本当に言葉を大切にしてらっしゃる方なんだなと思いました。
ほぼ日が上場したら株主になって一緒にワクワクしたいな〜。

面白い人間を育てる

西條:
糸井さんは言葉を誰よりも深く考えていますが、言葉を把握している経営者はなかなかいません。
動きが大事、本質が大事。
哲学的なようで本当の意味で機能しないんです。

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新井:
チョッキが変わったら言うことが変った(笑)

糸井:
西條さんは何歳になったらこういう話し方をしなくなるのかな?
このままだと選挙には出られないですよね(笑)

新井:
印象って大事なんだなと思います。
今の方がしっくりきますね。
自分でそういう感覚はないですか?

西條:
政治家には絶対なれないし、なるつもりもないです。
集会に呼ばれていったことはありますが。

糸井:
言葉に土下座感がないんですよ。
僕は商品を扱ってるけれど西條さんは黒板に書いたら終わりだから。

大久保:
西條さんを掘り下げる会でなくて(笑)

西條:
ぼくのチョッキを掘り下げる会ではないですね(笑)

大久保:
糸井大学はむちゃくちゃ面白いですね。
きっと面白い人間が出てくる。
今の仕組みは面白い人間がつまらなくなって出てくる仕組みです。

糸井:
考えたことがあったわけでないんです。
亀倉さんのところで思った想いはなんだったのかと。
リクルートは世間から攻められてるけどお金はある。
禊をした方がいいんじゃないかというところから無料でやる気持ちよさがあったんだと思います。
贈与から始まる人間育成は愉快だと思いました。

西條:
まず一番の理由として糸井さんに声をかけられたらやりません?

新井:
やる!

西條:
誰に頼まれるかでどういうチームが集まるか決まります。
この人と一緒にいたいというところに価値があります。
大学はブルーオーシャンですが、ほぼ日は楽しいからこそ利益も出せるよい会社だと思います。
もう一仕事やりたいという思いはないですか?

糸井:
もう百仕事でもやりたいです。
責任を持ってやれることをやりたいのですがいくつもはやれません。
そのジャンルに一人気違いがいないといけません。
雨の日も風の日の誰かがやってる、僕自身が主役になってということでなくそんなディフェンスをちゃんとやってる人が大事です。

大久保:
人のよさを引き出すそのための急所はどこにあるんでしょう?

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糸井:
前提としてこいつは絶対変だという「面白く」にフィットする人を見つけないといけません。
まずは素材がないと。

大久保:
どうやって探しますか?

糸井:
出会いに任せます。
自分からこれというのを探しに行けばこれでもいいやとなります。

大久保:
出会いがないといけない。

糸井:
前提として働きたくないんです。
バカが面白いことをしているのを見つけると自分も手伝わないとって気持ちになるし、そこに僕の仕事が生まれます。
基本的に受け身なんです。

大久保:
このバカ酷いな、生かせるぞって気持ちですね。

糸井:
バクマン(映画)が面白いよっていうのもわざわざ言う必要は無いんだけど、面白いからTwitterで言いました。
これは仕事じゃないんです。
だからみんなも見てやるかとなる。
仕事じゃなく言っている事だから通じるんじゃないでしょうか

 

次の世代へつなげる

新井:
糸井さんがすごくそういうイメージをもっているのはわかりました。
他の社員も同じ行動になるんでしょうか?
その辺りはどんな感じですか?

糸井:
半分は伝えられるんですが、全部はありえないです。
剣の修行と同じで半分伝えた時に軸になるものを身に着けたって事だと思います。
外れを出したっていいんです。
そこはシステム化できるんじゃないかと思います。

糸井重里は昔と違います。
今の糸井重里は頼りにできるチームを前提にした個性なんです。
俺に任せればの時の僕じゃない。
かなりの部分は今でも渡してるんです。

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新井:
私も同じ事をお客様から言われました。
新井さんは信頼しているけれど次の人は新井さんのやっている事を出来るんですか?
このお客様は次の楽しみをリスクと感じています。
すると新井の限界を不安に思うわけです。
リスクしか考えないから。

次の人がもっと楽しい事をしてくれるかもしれない可能性に賭ける、今はそういうイメージができる人とできていない人が混ざっている段階です。
半分じゃないと次の人も私以上のものはできないと思います。

西條:
社員の皆さんは似てるなと思うところがあります。
例えば面白くないものを面白いと言わない、本当は思ってないことを無意識にいう
その信頼が支えていると思いますし、大事な部分は根付いている感じがあります。
部活でもそれまで主力だった3年生が抜けるとこのチームはダメになるんじゃと毎年思いますが、風土として強いところは上回ることもあるります。
風土としての強さがあるんじゃないかと思います。

 

威光に頼らずいいチームを作る

糸井:
今の話は引用もなく面白かったですね。
その通りだと思う。
狂的な部分があるとすればそうだねと言わないし、黙ります。 
面白くなければ締め切りを伸ばしますし、壊すための練習をしょっちゅうやっています。
安定的に面白いものが2〜3出るように「強く」を続けるのが求められますが、強くは意識的に影でやれよって思います。
負けちゃうことを自分で作ることが大事で、新井さんの所(鎌倉投信)は外から見ると全く心配ないけれどもパターンがあります。
あなたが後継者なんですよねって決まり文句の中で目立つからカリスマ社長になるんです。
まずカリスマ社長ってなんなんでしょうね?

新井:
パターン認識ですから。

糸井:
そういう人に付き合うとその人用に説得しようとして変になるんです。
高値をつけてくださいって。

新井:
期待しないでくれっていうのが一番いいんです。

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糸井:
そこは重要なポイントで、キリストも親鸞も着ている服はぼろだったじゃないですか。
ご威光があったから寄って来たわけでない。
新井さんの紹介に外資系運用会社で2兆円運用していたというのを外したらどうなるか?
そこからスタートの方がいいですね。

みんな勝手に期待して、勝手に裏切られたと思うんです。
会社は初代がいなくなったら違う会社になりますね。
土下座する人と熱心さをアピールする人は芝居でしょう。
僕は親が仕事をしたくなさそうにしていたから小学生の時、働きたくないと泣いてました。

 

たくましく、やさしく

新井:
伊那食品の塚越会長曰く利益は「健康体のうんち」だそうです。

大久保:
明日出そうと思ってご飯を食べるかという話です。
問題があれば出ないけれども、ちゃんとしてれば出るんです。

糸井:
もともとフリーで経営学を知らない中でやってきました。
何かがただでないと儲からないんです。
ただのうちにまわしておけば、ただでないものをできるようになります。

大久保:
いいチームをつくるポイントですね。

西條:
気持ちに正直であるというのは自分でもできることです。
正しさが先にあると思考が止まってしまいます。
利益に興味ないんですといったら決めつけない方がいいよと言われました。

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新井:
利益=敵にする方が楽なんです。
何をゼロにするのか?
みんなが幸せにをゼロにすることができるのか?
いいチームにするためにそういうのに気づかせてくれるんです。
僕らのお客さんが受益者総会のボランティアとして関わることが喜びになっている事は僕らにとってはゼロ以上です。
ゼロ(ボランティア)に対して感謝しています。
見つける行為が糸井さん自身が次の世代に引き継ぐ問いかけなのかなと思いました。

糸井:
漠然としたところに向かうのは実存主義的で、矢沢永吉は正直で好きでした。
自分が守れると思わない方がいい。
こういう集まり方するとこういう事ができるんです。
スポーツの世界では勝ち、負けがあって終わりますが、負けた方が追いかけてくるのが世の中です。
自分がいい時間だったなと思えることが大事だと思います。

大久保:
中心にどんな思いがあるか
経営も質、量、方向性が大切です。
メンバーが集まったとき、思いはどこまで同じようにできるか。

一緒になってやるのは大事で、そういうメンバーは雑談の質が高いんです。
見事にメンバーに思いが伝わっている。
理念を言語かするべきかどうかという話は大きな会社だと伝わらないけれども、100人の会社なら理念はなくても伝わります。

1か0で判断するからおかしくなるんです。
その間に無限の解があります。
たくましくやさしくが伊那食品。
たくましくが先、経営はこれがないといけない。
弱いものでは実現できないんです。

伊那にある菓匠Shimizuの夢ケーキも最初は無料でした。
お菓子を通じて子ども達に夢を持ってもらいたい、そんな想いから子どもたちが描いた夢をケーキにして無料でプレゼントしていました。
それを知った伊那食品の塚越会長は「これは君のわがままだ。続くのかね?」と言いました。
今では続けるために原材料費だけもらうようになりました。

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おわりです。

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