いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

結い2101受益者総会に参加しました(2023年)

横浜の大さん橋ホールで開催された結い2101受益者総会に参加しました。

受益者総会は今年で14回目になりますが、コロナ禍のオンライン開催3回を挟んでリアルでの開催は4年ぶりです。私は1回目から欠かさず参加していますが、やはりリアルは身体への浸透度が違いますね。

今年は「食」をテーマに投資先の企業の方が登壇されたり企業ブースを出展されていました。

鎌田社長の挨拶に続いて運用部長の五十嵐さんによる運用報告。

初のリアル開催という事で緊張されていたのか、用意されていた資料を説明しきる事無く時間切れだったのは残念でした。運用者としてリターンなどをしっかり説明したいという気持ちもわかりますが、受益者総会で期待しているのは投資先の企業についての話。投資先の会社については秋に行われる運用報告会でという事になりましたが、せっかく投資先の会社も受益者も一同に集まっている場なので受益者総会でこそ投資先企業を紹介して欲しいなと思いました。

投資先企業からの講演はユーグレナ、亀田製菓、オイシックス・ラ・大地の3社。

ユーグレナからは代表執行役員CEOの永田さん。「ユーグレナの売上が増えれば増えるほど世の中は良くなる」という言い切りが気持ちよく、ソーシャルビジネスはそうあるべきなのかもと思いました。企業展示でもバイオ燃料が展示されていたり、ヘルスケア以外の分野でも活躍が期待されている会社です。

亀田製菓さんからは以前、オンラインのいい会社訪問でもお話を伺いましたが代表取締役会長CEOになられたジュネジャさん。亀田製菓というとローカルな米菓の会社という印象でしたが、実は海外でも認知度の高いグループ会社を持っていたり底力のある会社でした。米というアレルギーの少ないプラントベースの食材加工に強みを持っていますが、ジュネジャさんの下、グローバル化に積極的に取り組まれるという事で今後化けるのかもしれません。

オイシックス・ラ・大地からは執行役員の東海林さん。フードロスへの取り組みについて話されていましたが、フードロスというのは流通に乗ってからカウントが始まるもので、農家の段階で廃棄されているのはカウントされていないというのは初耳でした。また、オイシックス・ラ・大地の取り組みの中で極力フードロスが発生しないようにしているものの、ブロッコリーの茎の部分などどうしても捨ててしまう部分をしっかり食べられるように加工しているというのも本質的な取り組みで良いなと思いました。残念ながら価格が高めということもあってまだたくさん売れているというわけではないようですが、海外ではそういった食品もしっかりマーケットがあるようですので日本でもそうなって欲しいです。

林業の世界でも未利用材や間伐材の活用をしたいという話がよくありますが、未利用材だったり間伐材だから安いんでしょという思惑を持って話を持ちかけてくる事が多く、有効活用ってそういう事じゃないですよねと思うことが多く、オイシックス・ラ・大地さんの他社との連携を含めた本質的な取り組みは本当にいいなと思います。

パネルディスカッションも良かったのですが、気になったのはパネルディスカッション前に帰られる方が結構いらしたこと。予め用意したことを話す講演よりもパネルディスカッションの方が明らかに面白いので、ここを聞かないで帰るのは勿体なすぎます。

4年ぶりのリアルでの受益者総会という事で鎌倉投信の社員さんの中にも初という方が多かったようですが、気になったのは参加者の年齢層が以前からずーっとスライドして高くなっているように感じる点です。

社会にとって良い事への感度が高いであろう若い人達の参加が少ないのは本当に残念です。

今年も投資先の企業展示は社員さんが休日にわざわざ出てきているのに、イキイキと前向きな姿勢だったのが印象的で、そういうのもあって私も鎌倉投信の投資先の会社に転職したのですが、働くという事の意味を感じるという点でも貴重な機会だと思います。

若い方の給与で投資というのはなかなか余裕がないのかもしれないですが、結い2101には是非出会って欲しいなと思います。