6月25日にeumo world vol.2 持続的幸福 〜無意識から意識へ〜が開催されました。
私は参加出来ませんでしたが、動画が公開されていたので内容をまとめました。当日はeumoの新サービスの発表が行われましたが、まずは新井さんの講演です。eumoが実現しようとしている社会の姿や投資事業での投資先紹介、全国のソーシャルベンチャーを支援するネットワーク組織の設立などが紹介されました。
eumoが目指す共感資本社会 新井和宏
eumoの色がたくさんあるのは多様性をイメージしています。ユーモはユーダイモニアが語源でで持続的幸福を意味します。持続的幸福というのは言い換えると生きがい。生きがいを探してもらう仕組み作りを行います。
持続的幸福 無意識から意識へ
意識的に生きていくことが日常の中では難しい世の中です。意識的に生きないと流されてしまうので意識をしながら生きていくことを大きなテーマに据えています。
本当に大切にしたいものを
大切にする
それが大切だ
ネッツトヨタ南国の横田社長も言っているが、色んな生き方があります。それが出来ていればいいけれども、それがなかなか出来ない時代。時間やお金に動かされてしまいます。
大切にしたいものを大切にするための仕組み作りは共感資本社会です。
共感という曖昧だが大切にしたいものをいかに社会の仕組みでいう資本に変えられるかがeumoのチャレンジ。
eumoの投資事業
eumoでは共感資本社会を実現するために必要な会社に資金を提供します。
共感で資本を集めて共感で配る。共感で資本を出して下さっている株主にとって今日が初めての株主総会でした。株主へのリターンは(電子通貨の)ユーモでお返しします。
eumo投資先:IKEUCHI ORGANIC(公式サイト)
鎌倉投信時代に投資していた会社で当時は社債に投資していましたが、今回はベンチャーキャピタルから株式を買い取りました。本当にオーガニックな会社で心の底からオーガニックです。オーガニックなタオルにも表面的な糸がオーガニックという会社がありますが、IKEUCHI ORGANICは表面的な糸だけでなく芯糸もオーガニックで赤ちゃんが口に含んでも大丈夫な国際基準を満たしています。
ミレニアル世代が選ぶ企業サイト5選でサイボウズ、ユニクロ、アップル、パタゴニアに続いてIKEUCHI ORGANICが選ばれていた。中小企業が入るのはすごいこと。
池内計司(IKEUCHI ORGANIC代表)
現段階でも世界で一番安全なタオルにはなっていますが、2073年には赤ちゃんが食べられるタオルを作ろうとしています。ISO22000という食品安全のISO認定工場で作っています。
eumoの投資先:ウェルモ(公式サイト)
今年の5月には2社目となるウェルモに投資しました。
鹿野佑介(ウェルモ代表取締役CEO)
これまでベンチャーキャピタルなどから出資を受けていて、上場時のリターンを求める形だったがユーモからの出資は全然違っています。元々、公益資本主義に興味を持っていたこともあり、共感資本に対して思い入れを持っています。
「社会課題をICTと先端技術の力で解決する」をミッションとしていて障害児童教育と介護を事業としています。福祉領域は心は大切で、人とお金がない中で持続可能な形にしようとAIを活用したケアプラン作成などを行っています。
ソーシャルベンチャーとの連携
全国のソーシャルベンチャーを支援する組織としてソーシャルベンチャー活動支援者会議(SVC)をつくりました。ソーシャルベンチャー、地域金融、行政やその他支援者によるネットワークをつくっていきます。
第一勧業信用組合連携企画部部長 篠崎氏
eumoとは昨年9月からのお付き合いになります。地域の課題を解決するのが信用組合の課題でもあり、地域の課題解決は本業です。信用組合という事で活動範囲が限られますが東京以外の地域ともユーモや他の地域金融機関と志の連携をしていきたい。
金融庁地域金融生産性向上支援室室長 日下氏
金融庁では地域金融機関の持続可能性を考えていますが、地域社会の持続可能性の先に地域金融機関の持続可能性があるのではないか、持続可能な社会の実現の裏側に私たちの考えている姿があるのではないかと思います。
動画はこちらで見ることが出来ます。
eumo world vol.2 「持続的幸福 ~無意識から意識へ~」 株式会社 eumo 代表取締役 新井和宏 on Vimeo