クラウドクレジットは米国に本拠を置くOvambaおよびカメルーンにある100%子会社Ovamba Cameroon Solutions S.A.R.Lと業務提携を行い、カメルーンの中小事業者向け与信取引に投資できる仕組みを開始すると発表しました。
クラウドクレジット、和製「投資型」クラウドファンディングでカメルーンの貧困削減プロジェクトを開始|クラウドクレジット
どんな仕組み?
クラウドクレジットではファンドに集めた資金をクラウドクレジットのエストニア子会社に融資を行い、子会社はOvamba Cameroon Solutions S.A.R.Lが行うカメルーンの中小事業者への与信取引(融資トレードファイナンス)に参加します。ファンド出資者は与信取引の成果に応じてクラウドクレジットの子会社経由で分配金を受け取ります。
カメルーンを含むサブ・サハラ地域では銀行にアクセス出来ていない中小事業者が大半(80%以上)を占めています。
Ovambaはアフリカの中小事業者の信用市場へのアクセスを改善するためのP2Pファイナンス機関で、GLI Finance Limited(GLI Finance Limitedの主要株主はBlackrock Global, AXA Investment Managers, Barclays Wealth等)から株式出資を受けています。
短期の貸出に対する与信取引という事もあり、ファンドの償還までの期間は半年程度、期待利回りは年率10%程度と見込まれています。
まとめ
今年の3月に伊藤忠商事から出資を受けたことによる信用強化で海外のFintech企業との提携も次々に決めていますね。
「日本に眠っているお金を、お金を必要としているところへ届ける」これも金融の大事な役割です。
カメルーンの中小事業者が資金繰りが理由で成長出来ないところをサポートする代わりに、日本人は日本と比較して高い金利を受け取る、お互いハッピーな仕組みと言えそうです。
日本からのマイクロファイナンス的な投資にも多様性が出てきましたね。
カメルーンは政情不安という事もあり、元本割れのリスクもありますがファンドが組成されたら内容を確認の上、投資を検討したいと思います。