結いだよりから2015年4月の結い2101を振り返ります。
巻頭特集:
今月の結いだよりの巻頭特集は「はかる」を軸に技術発展を支えるいい会社、堀場製作所です。自動車のエンジン排ガス測定機器や血球計測装置などを作っています。世界シェア80%の排ガス測定機器を製造する匠の技術だけでなく、「おもしろおかしく」という社是を持つユニークな社風が特徴です。
統合報告書 HORIBA Report
月次リターン
結い2101の月次リターンは+0.06%。参考として配当込TOPIXが+3.22%、MAXIS トピックスリスクコントロール(10%)上場投信(愛称:NISA向けリスコン10)が+2.06%でした。
純資産流出入額
4月は約12.7億円の純流入でした。流入が16営業日(76%)、流出が5営業日(24%)という内訳です。4月15日に約10億円の買いがあり、一気に純資産が150億円を突破しました。4月22日にも3億円の買いがあり、これまでとは違うペースでの入金があった月でした。
純資産額は152.2億円、受益者数は9,263人(+174人)です。
基準価額・日次リスク
結い2101の日次リスク(250日)は6.83%でした。だいぶリスクは落ち着いています。
株式・現金比率
株式比率は前月比-1.5%の62.4%でした。ツムラやカゴメを買った一方で多額の入金があったため株式比率は低下しています。4月末時点で開示基準に満たない会社が1社ありますが、プロフェッショナル〜仕事の流儀〜を見た方はわかっちゃったと思います。
なお、社債投資先であったみらい教育研究所が会社清算となったため投資先の会社数は50社と1社減となりました。鎌倉投信ではみらい教育研究所の会社清算を受けて未上場の会社への投資について今後の改善策を打ち出しました。
- 財務部門等の管理能力、関連会社や取引先の評価、問題が発生した際の銀行やファンド等他の支援先の体制について精査を強化
- 投資政策委員会での投資決定の審議回数を2回以上に分け、十分な時間をかけて行う
- 投資開始後速やかに「いい会社訪問」を実施する
- 受益者総会への出展・出席を義務化
今回の会社清算は対策の1番にもあげられている関連会社の取引先が倒産したことによる会社支援先の撤退が影響しています。小さな規模の会社故に風向きが変わった時の影響は大きく、月に1度の面談ではこれまで以上に周辺の状況の確認や苦しい時には経営についてアドバイスをしていくという事でした。
また、受益者に見てもらう機会のないまま会社清算となってしまった事をとても残念に感じていていい会社訪問の実施と受益者総会への出展を義務化して受益者に直接見てもらえる機会を提供するようになりました。
みらい教育研究所への投資について過去に当ブログでも取り上げましたが、上場企業と違って公開されている情報が少ないだけに受益者が直接見ることができる機会が生まれるというのは良かったと思います。
5月11日のプロフェッショナル〜仕事の流儀〜でPeple Treeへの投資を検討し、投資政策委員会で否決される様子が放映されました。100年後に残したい会社を応援するからには会社もしっかりと持続して社会問題の解決に向けて本業で活動できるようにしなくてはなりません。これからも未上場の会社へ投資を行うことがあるかと思いますが、鎌倉投信らしさを生かしつつ、共に発展できる力になれるような形でお願いしたいと思います。
なお、今年組み入れた日本環境設計さんへのいい会社訪問は秋に予定されていますし、受益者総会では日本環境設計の岩元社長の講演も予定されています。
上位投資銘柄
結い2101の上位投資銘柄です。
投資先のニュース:
その他
いい会社訪問(アイ・ケイ・ケイ&ウチヤマホールディングス)
7月23日(木)〜24日(金)にかけて福岡と小倉で投資先のアイ・ケイ・ケイさんとウチヤマホールディングスさんを見学するツアーが開催されます。詳しくは下記リンクをご覧下さい。
「鎌倉投信」を騙った投資勧誘にご注意下さい
鎌倉投信を騙った投資勧誘が行われているという報告があったそうです。鎌倉投信では電話での勧誘を行うことはありませんし、結い2101以外の投資商品の販売や助言等の行為は行っていません。ご注意下さい。鎌倉投信のHPでも注意喚起されています!
先月の結い2101