マネックス証券がファンド選びをサポートするiOSアプリanswerをリリースしました。
マネックス証券では既にMONEX VISION βという株式まで含めてポートフォリオを金融工学(ブラック・リッターマンモデル)の観点から分析、アドバイスを行うソフトがありますがこちらは投資信託にフォーカスを当てています。
さっそくiPhoneにインストールして私のポートフォリオを分析してもらうとスコアは88と出ました。
データ取り込みでの注意点
ちなみに、保有投信の情報は証券会社などから直接取り込むこともできますが、資産情報を表示する画面から文字データを読み込んでいるらしく、一部のファンドは取り込みが出来なかったりもしました。たぶんファンドの表示名が証券会社毎に違っているのが原因です。
NTTデータエービックの提供データを使っているのでそこと表示名が異なると取り込みできないのではないかと。でも、その場合は手入力で取り込みができます。自分はマネーフォワードを見ながら手入力しました。
また、マネーフォワードのようにログオン情報を記録しておいて最新情報を取り込むのではなく、入力した時の金額から保有口数をソフト内で計算。あとは日々の基準価額の推移によって評価額を計算しています。なので、追加購入をしたり売却をした場合は金額を都度修正する必要があります。評価額推移も表示できますが、コツコツ投資家向きではないですね。
10年後の資産変動予測から目標をセット
また、目標というところをクリックすると、目標をどこに設定するか自分なりに変更することができます。
これが私が設定した目標です。10年後の中央値が50%程度のところを目標に設定しました。スライダーで安定型から積極型まで色んなケースを簡単に変更できます。
安定型の場合はこんな感じ。
MONEX VISION βの場合はここの設定が3つのパターンしかなかったので割とたくさんのパターンから選べるのは嬉しい点です。
追加購入するファンドをシミュレーション
トップ画面に戻って画面下部のanserタブをクリックすると目標に向けて追加購入するをオススメするファンドが現れます。
気になったファンドを選んでファンドの情報を確認します。
目論見書や投信協会のファンド情報サイトも見ることができます。
また、追加シミュレーションとして画面下部から金額を入力してみることで追加購入した場合のスコアの変化を確認することもできます。
answerで分析対象外となる投資信託も・・・
answerでは国内籍公募投信のうちNTTデータエービックが管理しているデータを利用していますが、新規設定から1年未満、通貨選択型、ブル・ベアファンドのようなものは分析対象外となっていますとヘルプに書かれていますが、実はひふみ投信のような素直じゃないファンドも分析対象外になっています。
answerでは国内株、先進国株、新興国株、国内債、先進国債、ハイ・イールド債、新興国債、国内REIT、海外REIT、コモディティの10資産が分析対象です。最新の金融工学をもってしても通貨選択型の分析が出来なかった点は残念です。
私の場合はコアとなっているひふみ投信と結い2101が分析対象外だったのでこのスコアは実はあまり参考になりません・・・
【2月28日追記】
その後answerでもひふみ投信や結い2101、セゾン資産形成の達人ファンドなどなどマネックス証券でも取り扱っていないファンドもしっかり分析対象に入るようになっていました。開発者さんになんとか分析して欲しいとお願いしていましたが、頑張って下さったようです。ありがとうございます!
素直なファンド(例えばインデックスファンドや普通のアクティブファンド、インデックスっぽいアクティブファンドなど)でポートフォリオを構成している人がたまに自分のポートフォリオを見直す時に利用するといいのではないでしょうか?