いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

結い2101の第12回受益者総会に参加しました

9月25日(土)に第12回 結い2101 受益者総会が開催されました。

コロナ禍ということで昨年に引き続いてオンラインでの開催でしたが、今回はEventlnというツールを使って企業展示ブースや出展者との対話などが出来るようになっており、参加している感がぐんと上がりました。去年は正直ウェビナーと変わらない感じでしたが、今年はオフラインの受益者総会っぽさがだいぶ再現出来ていたと思います。チャットも活発だったので参加者の熱気のようなものも伝わってきました。

運用報告

  • 決算時点で投資先のいい会社は68社で昨年から増減なし
  • 10年以上投資している会社は24社。
  • 直近で1社に新規投資を開始したが開示基準を満たしていない
  • 投資先の社会形成では萩原工業の水につけて90秒間揉むことで10kgの土嚢になる商品を紹介。
  • 日本空調サービスでは人的資本への積極投資。従業員数(積極採用)×従業員技術力(資格取得)×従業員満足度=人的資本と位置づけ価値向上に取り組んでいる。
  • 三浦工業では水素燃料ボイラを開発することで化石燃料からの代替をにらんでいるのと、船舶のバラスト水からマイクロプラスチックを回収する装置を商船三井と共同開発。1隻から年間数万個の回収を見込んでいる。
  • 三洋化成工業ではすべての金属を使用せず樹脂のみによる次世代リチウムイオン電池を開発しており、電池容量は2倍で変形・破損に強いことから深海や空での活躍が期待されている。
  • 懸念事項のあった投資先としてヤマトホールディングスは法人顧客の社員向け引っ越しサービスで不適切な請求があり、株式の新規買付を停止していたが働き方意識調査の結果などから実効性のある対策がなされていると判断して21年9月より買付を再開した

トークセッション・企業展示

第二部では投資先のマザーハウス、ピジョン、亀田製菓、サンエーによるトークセッションと企業展示を参加者が自由に移動しながら参加する形式でした。今はこんな事もできるんですね。

マザーハウスでは鎌倉投信の受益者としてマザーハウスを知って転職したIさんのお話を聞きました。ご活躍されている様子がうかがえるエピソードや、マザーハウスらしいエピソードを聞かせていただき益々マザーハウスのファンになりました。

続いて沖縄でスーパーを展開しているサンエーのお話も聞きましたが、こちらもコロナ禍で大変な状況にある沖縄で様々な新しい取り組みをされている事を知りました。ネットスーパーは会費が必要な代わりに通常の買い物の客単価である2,000円から配達してもらえるというのはお年寄りの多い地域でも重宝されるんじゃないかと思いました。

 

経営者講演・パネルディスカッション

アミタホールディングスの熊野会長とトレジャー・ファクトリーの野坂社長の講演はお二人とも不要とされていたものを必要なものに変えるという事業内容ということもあり、地味だけれども本当に必要とされている事業をしているんだなというのを実感しました。

熊野会長のお話は2011年の受益者総会で聞いて以来でしたが、10年前にお聞きしたことをずっとやり続けられて更に進化している迫力を感じました。前回お話を聞いて『思考するカンパニー』を読んだのですが、また読み返したいと思います。

鎌倉投信 第二回結い2101受益者総会(2)アミタHD 熊野会長 - Site.M from 新所沢

トレジャー・ファクトリーも300年続く、江戸幕府を超える会社を作るという長期ビジョンがかっこよすぎます。

 

最後の鎌田社長の挨拶はちょっとうるっとしながらのお話でしたが、聞いているこちらの心に訴えてくる素晴らしいものでした。

 鎌倉投信が目指すものは

 受益者の皆様と共に育む

「信頼の残高」です。

結い2101も受益者が2万人を超え、運用残高も500億円弱まで大きく育ってきました。それでも鎌倉投信が目指すのはあくまでも「信頼の残高」を積み上げること。今年から未上場の会社に投資する私募ファンドも始まり、いい会社をふやす為の取り組みも厚さを増しました。

結い2101に投資してきて、鎌倉投信を応援してきて良かったなと思いました。

来年はオンラインなのかオフラインなのかどうなるかわかりませんが、一つ言えることは必ず参加するという事です。

受益者を今後も続けていくという事を改めて、固く、誓った受益者総会でした。運営に携わった皆さん、素晴らしい受益者総会を本当にありがとうございました。