2月5日付け日経新聞電子版 投信コラムで私の投資歴や考え方が紹介されました。
投資を通じて知った会社に転職・移住をすることになったという点と資産形成を通じて人生の選択において自由度が増えたというのが導入部で紹介されていますが、当初はアーリーリタイアを目指して投資を始めたものの、今ではアーリーリタイアよりも自分のしたい仕事を通じて社会と関わっていたいという気持ちになっています。
アクティブファンドやヘッジファンド、ソーシャルレンディングなど投資対象が幅広いので想定リスクや想定リターンについては事前に計算しておくというよりも、余裕を持って見積もっておいて後は自分のリスク耐性の中で無理のない範囲に留めるというやり方にしています。
セキュリテが目指す「経済的な価値と社会的な価値の両方を追求するインパクト投資」、鎌倉投信の結い2101が目指す「投資の果実=資産形成×社会形成×豊かな心の形成」という考え方にも影響を受けていることもあり、経済的なリターンをいかに効率良く稼ぐかという視点以外の価値観も含まれた投資対象になっています。
とはいえ振り返ってみると利益の多くは2008年の設定時から投資しているひふみ投信(+274%)、2004年から投資しているバークシャー・ハサウェイ(+254%)で稼ぎ出しているので、資産形成がうまくいった理由を一言でいうとラッキーだったという事になると思います。
ではどうやってラッキーを呼び込んだかというと、金融危機やなんとかショックが起きても信頼して投資し続けることができるファンドや会社と出会えたのが大きかったのかなと。変に欲張らず、自分の投資能力を冷静に見極めた上で信頼できる人達に投資したのが結果として(今のところ)成功したのだと思います。
そういう意味では当初はアーリーリタイアを目指しながらもいつまでにいくら貯めてアーリーリタイアするという目標を決めずに緩くやっていたのが逆に良かったのかもしれません。
また、1分そこそこでゼロになるかもしれない競馬というギャンブルから株式投資に移ったので、なんとかショックで評価額が減ったとしてもゼロになるわけではないという状態をなんて緩い世界なんだと思えるくらいのリスク耐性が投資を始める前から身についていたという事もあり、バフェットの言う半値になっても持ち続けられるような会社に投資しなさいという教えを実践することが出来ました。
「この人になら自分のお金の運用を託せる。」
そんな気持ちになれるファンドと出会うのを楽しみに今後も投資を続けたいと思います。