8月11日に開催されたいい会社訪問 トビムシ in 飛騨レポートの2回目はオークヴィレッジさんです。ここからはバスガイドの出来るファンドマネージャー新井さんのガイドで進みました。
行程:いい会社訪問 トビムシ in 飛騨 (2016年8月11日)
- 飛騨産業
- オークヴィレッジ
- FabCafe Hida(飛騨の森でクマは踊る)
トビムシ代表の竹本吉輝さん×鎌倉投信運用責任者 新井和宏さんのトーク
オークヴィレッジ
オークヴィレッジさんも家具を作っているのですが、こちらは飛騨産業さんとは違って小物から家などの建物まで幅広く手がけています。まず向かったのはショールーム。こちらでオークヴィレッジさんの様々な製品を見学しました。
案内して下さったのは取締役の佐々木さんです。オークヴィレッジでは1974年の創設当初から木を使った環境との共生を目指したものづくりに取り組んでいます。 オークヴィレッジでは創業からの3つの理念があります。
「百年かかって育った木は百年つかえるものに」
「お椀から建物まで」
「子ども一人、ドングリ一粒」
製品にする木がこれまで育ってきた時間よりも長く使ってもらえるものをつくる、国産材を使い、暮らしの様々な場面で使えるものづくり、木を使ったら将来のために植林も行う自然との共生、これらの理念がものづくりにもしっかり根付いています。
木工に欠かせない漆ですが、残念ながら日本ではいまや1カ所でしか採取されていません。そしてそれも国の文化財の補修などに使われるだけで民間には出荷されていないそうです。
飛騨の木工ということでオークヴィレッジさんも曲げ木の高い技術を持っています。
オークヴィレッジ木材建築研究所ではスタイリッシュでありながら日本の風土にあった木造建築を追求しています。
分校を移築したという当初の工房がショールームの前にありました。雰囲気ありますね。
セキュリテでクロモジを使ったアロマを作るファンドがありましたがyuicaブランドのミュージアムもちょうどオープンしていました。見学しながらここに投資をしなかったのは不覚だったと夫婦で後悔・・・。
せめて商品を買って帰ろうという事で入浴剤を買って帰りました。
道ばたには乾燥中の木材が積まれていました。丸太で買い付けて地元の広葉樹専門の製材所で板にしてもらった後、こうして乾燥するそうです。厚めの板だとかなりの年月を乾燥に費やすことになり、西野製材所さんを見学した時も思ったのですが経営としては難しい面もありそうです。
立派な一枚板もたくさんストックしてあって、お客様からこんな木がないか?と聞かれると要望に合わせて見せてくれるそうです。そんなに板の指名買いってあるんですか?と参加者から質問が出ていましたが結構あるそうです。
オークヴィレッジさんの製材所も見学しました。 オークヴィレッジでは木工職人の養成塾「森林たくみ塾」を開いています。佐々木さんも森林たくみ塾の卒業生という事でした。西粟倉の木工房ようびの大島さんも森林たくみ塾の卒業生という事で勝手に親近感を感じました。
国産材を使って循環型ビジネスモデルを目指しているオークヴィレッジさんも丁寧なものづくりをしている裏側に人の育成にとても力を入れているのを感じました。
資料としていただいたオークヴィレッジ通信を帰りの新幹線で読んで気に入ったので、シルヴァン倶楽部にも入会しました。引っ越すことになったらどこで家具を買おうか迷いそうです・・・。
Vol.3 FabCafe Hidaでのトークセッション につづきます。