2月20日(金)、IKEUCHI ORGANIC TOKYO STOREで2015新作発表会が開催されました。18時からは社長の池内計司さんによるIKEUCHI ORGANICについてのセミナー、19時30分より新作内覧会という二部構成。18時に南青山という厳しい条件でしたが、頑張って行ってきました。
最近発表会では飲んでばかりという声をいただいたので今年はたっぷりとIKEUCHI ORGANICについて話していきたいと池内社長のセミナーから始まった新作発表会。IKEUCHI ORGANICが目指す姿やオーガニックコットン栽培の現場、タオルを長く使うための方法など様々なお話がありました。
うちではコットンヌーボーのタオルケットとオーガニック7のシーツを使っていますが、ベットリネンシリーズも気になりますね。
IKEUCHI ORGANIC 2015新作発表会
日時:2015年2月20日(金) 18:00〜21:00
場所:IKEUCHI ORGANIC TOKYO STORE
第一部:IKEUCHI ORGANICについて
第二部:新作内覧会
第一部 IKEUCHI ORGANICについて
IKEUCHI ORGANIC株式会社 代表取締役
池内計司さん
池内タオルからIKEUCHI ORGANIC
池内タオルは昨年3月にIKEUCHI ORGANICになりました。
全ての商品がエコテックス認証を取ったオーガニックになり、乳幼児が口に含んでも大丈夫になったのがこれまでの60年でした。私には3人の子どもがいますが、うちのタオルは4番目の子どものようなものです。
iktブランドは誕生からちょうど15年たち、人間でいうとハイスクールへ行くような年になりました。再ブランディングを行うにあたり、個人的に友人だと思っていたナガオカケンメイさんにデザインをお願いしました。ナガオカさんは既にデザインの世界を離れていたのですが、「そろそろデザインしたくなったでしょ」と声をかけました。
新しい池内タオルについて話していく中でIKEUCHI ORGANICを社名にしてはどうかという事になりました。一つはオーガニックしかしないという意味、もう一つはタオル以外もするという意味です。
100%オーガニック
これまでの池内タオルは約92%の製品がオーガニックでした。
池内タオルの代表作にストレイツというタオルがあります。これはアメリカのホームテキスタイルショーでNew Best Awardを受賞した商品なのですが、オーガニックではなかったので昨年3月にオーガニックなものにリニューアルしました。
実際は2月にアメリカで開催された展示会で先行発表したのですが、そこで「これまで60年かけて乳幼児が口にしても安全なタオルを作ったので、60年後には乳幼児が食べられるタオルを作っているだろう(笑)」と話しました。
IKEUCHI ORGANICは現時点で99.98%オーガニックです。今回、タグもオーガニックなものに変えましたが、まだミシン糸と刺繍糸がオーガニックになっていません。オーガニックな糸を使って試作はしているのですが、製品化には至っていないのです。難しいのはカラー糸です。2015年5月にはまずコットンヌーボーをオーガニック100%にしようとしています。
今治タオルが有名になり、弊社の商品も今治タオル認証は取得していますが、今治タオル認証のタグは付けていません。今治タオルのタグはポリエステルで出来ていてオーガニックではないからです。
コットンヌーボーはカーボンニュートラルへ
IKEUCHI ORGANICのタオルは「風で織るタオル」とも呼ばれていますが、それはタオルづくりに使うすべての電力を風力発電でまかなっているからです。具体的には秋田県の能代風力発電所からグリーン電力証書を購入しています。
どういう仕組みかというと、能代風力発電所が発電した電気は東北電力が1kw8円で買い取ります。能代風力発電所は12円で売りたいので差額の4円を環境付加分として購入しています。
TOKYO STOREの電気は東京電力から、今治の工場の電気は四国電力から購入していますが、そこに能代風力発電所の環境分をプラスして支払うことで風力発電の電気を使うということになっています。この仕組みを使うとバスタオルを1枚織るのに473gのCO2削減に貢献したことになります。
ただ、実際には今治だけで作ってるわけではありません。タンザニアで種から綿を植えて、コットンを収穫、紡績された糸がトラックで運ばれ、船に積まれてシンガポールと釜山を経由して今治に到着します。その後、染色、織り、後工程行程を経てお店へ届くのです。
その一連の流れの環境負荷を全部リセットするため、昨年あるシンクタンクに環境付加を計算してもらいました。そうするとコットンヌーボーのボックスセット1箱で19kgもの環境負荷がかかることがわかりました。 バスタオル1枚で13kg、フェイスタオルで4kg、ウォッシュタオルで2kgです。環境に優しくと言っていても、それだけまだ地球温暖化に加勢しているという事なんです。
今年は直営店と愛媛にある伊織さんで販売する分についてはCO2を完全オフセットすることにしました。愛媛の森林組合から環境付加を購入しています。(→コットンヌーボー2015でカーボン・オフセットを開始! : IKEUCHI ORGANIC 『 風で織るタオル』社長の部屋)今年はコットンヌーボーを直営店と伊織さんで販売した分だけですが、今後はさらに広げたいと考えています。
産地からお店までの二酸化炭素排出量を完全オフセットするコットン・ヌーボー2015
interior fabric
自社ブランドikt を再定義する際、iをインテリアファブリックとしました。
今回、新作としてベッドシーツを販売します。タオルをタオルメーカーが作っているのはアジアだけで、欧米ではシーツメーカーがタオルを作っています。トレードショーに出展していると池内はいつシーツを持ってくるんだ?といつも聞かれていましたが、ようやくシーツを作ることが出来ました。
シーツは薄くて光沢があれば高級と言われていますが、オーガニックにはそのような要素は無いのでIKEUCHI ORGANICらしくふんわりあったかく厚めに作りました。
ツイルと4重ガーゼの2種類あります。
ベッドリネンの次はキッチンリネンも考えています。
ORGANIC I 240はツイル、ORGANIC I 440はガーゼ生地です。
4月1日(水)発売開始、現在直営店とオンラインストアで予約販売中です。
ORGANIC I 240/440 ピローケースとクッションカバー。
ベッドシーツはシングルからキングまで4サイズで展開。
knit
iktのkはニット、編み物です。
池内のタオルを知ってしまうと実はお母さんにストレスを与えていました。確かにタオルは赤ちゃんが口に含んでも安全になったけれども、この子が着ている服は危ないままなんだろうか?という訳です。
危険ということはないのでしょうが、赤ちゃんに安全なものをと思う気持ちは皆さんが持っています。そこで、乳幼児向けの帽子や手袋、靴下を編み物で作りました。縫い目は話すことが出来る2〜3歳児がストレスに感じる事がわかっていますが、赤ちゃんも話せないだけで縫い目をストレスに感じているはずです。
ファーストサンプルから1年かかりましたが、4月から販売を開始します。下着はもう少し時間がかかっていますが年内販売を目指しています。
ORGANIC Kのベビー向け商品。縫い目のない全て編みでできています。
シンプルでかわいらしいデザインです。
ニットのストールは既に販売していますが季節毎に違うものを考えています。冬場はオーガニックウール、春は野生シルクを。
オーガニックウールは何がオーガニックなのかというと、育てている羊がオーガニックだということです。生まれたばかりの羊に抗生物質を注射せず、飼料ではなく草だけ食べて育った羊です。
言うのは簡単ですが、羊は短い草しか食べないので大変です。育てている農家ではまず牛を牧草地に放し、牛が食べることで草を短くしてから羊を放牧しています。
ORGANIC WOOL K 130 ふんわり柔らかな肌触りが特徴です。
野生のシルクは自然界にいる蚕を使います。普通、シルクは家の中で飼われている蚕を使いますが、家の外で自然に生活している蚕を使うのです。自然の蚕は桑の葉以外も食べるので糸が太くなります。その風合いも野性的なIKEUCHI ORGANICらしいだろうと使うことにしました。
SILK K 140 オーガニックなシルクは初めて見ました。
池内のオーガニックな製品は永久定番をうたっていますが、ストールは色を変えるようにしています。今ある色が無くなったら次は新しい色のものを作ります。
ORGANIC K 140 ツートンカラーが目に鮮やか。
会場からの質問
Q.どのくらいの期間で新製品を開発しているのですか?
オーガニックエアーは10年くらいかかりました。設計はずっと前から出来ていたのですが、細い糸で織ることが出来ず、昨年やっと出来ました。
IKEUCHI ORGANICではだいたい2年に一回くらいしか新製品はありません。商品開発にかかる時間もだいたいそれくらいと思って下さい。
Q.フェアトレードについて教えて下さい
IKEUCHI ORGANICで使っている糸は全てスイスのリーメイ社のものです。40%がタンザニア産で60%がインド産です。リーメイではオーガニック転換してくれた農家に対して国際的な基準であるシカゴ市場の綿価格に12%のプレミアを付けて購入しています。また、どんなに豊作であっても70%は無条件で購入する事を約束しています。
コットンヌーボーは単年度の綿糸を使いますが、それ以外のものについて今は2011年産くらいの綿を使っていると聞いています。綿は農作物なので豊作、不作の波があります。安定して製品を送り出すために3年分以上の在庫を持ち、ブレンドして使っています。
リーメイでは従業員の10%が属するボランティアグループがあります。タンザニアの乾季は3ヶ月雨が降りません。子ども達は村から2時間かけて干上がってしまった大きな川を2mほど掘って出た水を汲みに行ってから学校へ行っています。リーメイでは村に井戸を掘って村人に使ってもらうようにしていますが、だいたい井戸1本で100人くらいが水くみから解放されます。
「池内はうちから糸を買ってくれているんだからする必要はないよ。」と言われましたが目の前で見てしまうとやりたくなりました。毎年1本、井戸を贈っています。リーメイでは順番に井戸を掘っていますが、IKUEUCHI ORGANICでは綿畑のある村を優先しています。
綿を栽培している村はとても遠く、ビクトリア湖の麓まで小型飛行機で行き、そこからさらに車で200kmくらい行った電気もガスも水道もないところにあります。IKUEUCHI ORGANICでは児童労働を受け入れない考えですが、リーメイでは学校を作り、「そんな田舎まで行きたくないよ」という先生のために家まで建てています。
インドの場合、小学校を建てて4年間運営すると国が引き継いでくれる制度があり、リーメイから池内も1校どう?と云われています。学校を建設するお金は用意できるのですが、先生を4年間送り込むほどのお金はまだ厳しく、出来ていません。
リーメイは年商数10億円程の規模なのにこれほどの活動を相当きっちりとやっている素晴らしい会社です。
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Q.省エネとタオルを長く使うコツについて教えて下さい
IKEUCHI ORGANICでは買ったタオルを長く使ってもらうことが最大のエコだと考えています。
タオルを長く使うための洗い方はたっぷりの水でゆっくりと。最近の斜めドラム式洗濯機は少量の水で洗いますが、水に触れずに金属の洗濯槽と擦れるため結果的に生地を痛めます。生地を痛めて早くダメにする事が本当にエコなのかと思います。
また、洗った後はゆったり乾かして下さい。綿は水分を6.9%含んだ状態が普通です。それくらいの水分が必要なので乾かしすぎもいけません。乾燥機である程度まで乾かして最後に室温で冷ましてあげるとちょうど良くなります。
ストアでは天然油脂の洗剤を使っていますが、家庭で使うには溶けにくいし独特の匂いもあります。普段は普通の洗剤を使い、時々天然油脂の洗剤を使うと繊維に脂分が移り、ソフトな仕上がりになります。この店で試すことの出来るタオルは40〜50回洗ったタオルです。
Q.有機栽培すると地下水位があがってしまい、根が腐ることもあります。天候にも左右されますし収量も安定しません。有機栽培についてどう考えていますか?
タオルは食べない野菜と言われています。なぜIKEUCHI ORGANICが有機のものを使うようになったかお話します。
綿は食べる農業製品と違って畑はどこでもいいのです。穀物ができないところで仕方なく作られるのが綿です。そんな綿ですが、花にやってくる虫に弱いという特徴があり、結果として大量の農薬を使うようになりました。
遡ると東インド会社がヨーロッパに綿を持ち込み、ヨーロッパ人がこれはいいと驚き、量産を試みました。結果的にヨーロッパでは綿が育たなかったため、彼らの植民地で栽培を始めました。
綿はコットンボールが出来たらすぐに摘み取らないとダメになります。雨にも虫にも弱いのです。そこで奴隷に綿摘みをやらせました。しかし、奴隷制度も長くは続きません。今では奴隷に変わって機械で一気に刈り取るようになりました。
機械で刈り取るためには茎を枯らさないとコットンに緑の汁がついて汚れてしまいます。そこで枯れ葉剤を使って綿を枯らしてから機械で刈り取るのです。
えっ!と思うだろうけど、皆さんが着ている綿は枯れ葉剤で枯らしてから刈り取った綿で出来ています。もちろん残留しないように基準はあります。1990年代、土地は痩せてしまい、農薬の使用量も文字が読めないためには適切でないため農家にも死人が出ました。もう、これ以上やったら農家がもたないだろうと思いました。
また、綿の場合、オーガニックではない場合の遺伝子組み替えは100%です。であれば通常の綿をやめてオーガニックなものにしようと考えました。
綿を栽培している地域では乾期の間にコットンを摘み取ればいいのですが、日本の場合土地は狭いし天候の面でも有機栽培は大変だと思います。
綿から取れる綿実油はオイルサーディンや高級な天ぷら屋で使われていますが、その綿はほとんど遺伝子組み換えされたものです。
タンザニアに行った時、乾期しか来ちゃだめだと言われました。周りに病院も何もないため病気になっても困るからです。乾期がどんなものかと言うとハエも蚊も死んでしまってオアシスの周りにしかいません。
宿泊先で「20時までご飯は食べられないから外でビールでも飲んでいて」と言われました。覚悟しながら虫除けを持って外で飲んでいたのですが、ハエも蚊も全然いませんでした。植物も枯れるので見渡す限り人間以外何もいないのです。一応、ゲストハウスではマサイが24時間体制でハイエナやヌーがやって来ないように警備しています。
20坪の土地でバスタオル1枚分という効率の悪さから、ただ同然の土地が必要です。タンザニアでオーガニックコットンを育てている人の年収は30~36万円。一般的なブルーカラーが2万円と言われていることを考えるとかなり高額です。しかも住んでいるところはお店も近くにないようなところ。使い途がないので床下に貯めていました。
あなたたちの畑で採れたコットンで作られたものですよとコットンヌーボーを持っていったら「これなに?」と言われました。タオルを使う必要もない環境だったのです。
農家であれば一番いい種は翌年蒔くために取っておくと思いますがインドでは全ての種がハイブリッド綿で種は毎年買う必要があります。また、オーガニックな種を買っても遺伝子組み換えの種が実績値で3分の1ほど混入しています。リーメイでは葉が出た段階で調べて遺伝子組み換えだった場合は茎にリボンを付けて一般綿として区別するようにしています。
このままだとインドのオーガニックコットンは存続が危ぶまれる状態です。
タンザニアでは秋が乾期にあたりますが、雨期に植えて乾期に収穫するサイクルです。綿か芋しか育たないような土地なので連作障害を避けるために畑の半分は芋を、綿と芋を交互に育てています。インドだと年収は70〜80万円になりますが、インドの場合は近くにお店もあって色々買えるのでタンザニアの方が豊かだと思います。
また、インドの場合は人口密度が高く、潅漑用水がくると綿を止めて食べられる作物に転換していきます。タンザニアは人口密度が低いし、灌漑も難しいので今後綿の大産地へ育っていくポテンシャルがあります。綿の大産地だったアメリカはバイオエタノールが作られることから国策によりとうもろこし畑になってしまいました。アメリカの畑も見たことがあるのですが、すぐ隣はオーガニックではない大きな畑に飛行機で農薬を撒いています。飛んでこないのかな?と思いました。綿畑で散布される農薬量は、現在までの累計で北半球100:南半球1程度の比率です。(北半球は南に比べると100倍の農薬が既に散布されており、土壌が痛められています)
オーガニックの定義は日本だと3年間有機栽培というだけですが、欧州では更に遺伝子組み換えがNGでフェアトレードであることが求められます。アメリカのトレードショーで中国のオーガニックコットンについてどう思う?と聞いてみたら「何のブラックジョークだ?」と言われました。
Q.IKEUCHI ORGANICのタオルは吸水性がいいですが、オーガニックコットンのタオルは吸水性が悪いものもありますね
タオルである以上、水を吸わないといけません。うちのオーガニックのタオルは水に浮きますよ!と言っているところもありますが・・・
綿に含まれる綿ろうはオゾンで漂白する際にしっかり落としています。また、色は使う人にとって重要です。染色しないのがオーガニックではなく、色を染めて楽しく使える上で最終的な安全度を保証する。それがIKEUCHI ORGANICの考えるオーガニックです。
オーガニックで染色しないのは日本だけで、アメリカでもヨーロッパでも染めているのが普通です。彼らに言わせれば「日本のオーガニックはおかしい。染める技術がないのを地球のせいにしている。」ということです。
Q.赤ちゃん用の下着を作られるそうですが、高齢化が進む中、大人用は作らないのですか?
赤ちゃん向けだと孫のために出すと思いますが、自分の下着に1万円も出すでしょうか?そこを考えています。ホールガーメントは本来下着を編むためのものではないのですが、池内では様々なものを編んでいます。
ベビー向けが作れるようになればいつでも作ることはできます。
Q.IKEUCHI ORGANICのタオルは吸水性がよくて長持ちするのでなかなか新しいタオルを買えません。
自分で使うだけでなく、是非知り合いにもあげてください。
タオルを何回洗ったら替えるのがいいかよく聞かれます。毎年、年明けに全部入れ替えると気持ちがいいと思います。毎日使う手にふれるものですので、身の回りをいいタオルだけにすると気持ちのいい毎日になるのではないでしょうか。
銀座に今治タオルのショップがあった頃、毎月1枚池内のタオルを買いにこられる方がいました。「必ず月初に来て1枚買って帰るんだ。挨拶した方がいいよ。」と言われたので月初に東京に来る用事があった時にショップに行きました。
その日もちょうどその人が来られたので「いつもありがとうございます。」と挨拶をしたら老舗お菓子屋さんの女将さんでした。「普段の生活で贅沢はしないのですが、気持ちのいいタオルに出会ってから毎月1枚新しいタオルを買うのが贅沢なんです。」と話されていました。
ホテルでは三つ星と言われるようなところで30〜80回の洗濯でタオルを替えています。スイートだと30回。部屋のランクによって洗濯回数が異なりますが、だいたい1年に1回くらいがよいのではないでしょうか。
Q.今治タオルは安心というイメージがあります。IKEUCHI ORGANICでは今治タオル認証の他にエコテックス認証をとっていますが、他にもいろいろな認証があります。いいタオルの選び方を教えて下さい。
いいタオルの選び方ですが、残念ながら気に入ったタオルを見つけて次に買いに行ってももうお店にはありません。日本のタオルは一回作ると売り切りです。3ヶ月に1度モデルチェンジしないとデパートなどでは売り場に置いてもらえません。
日本のメーカーはあまり社名を表に出しません。今治にはタオルメーカーが110社ありますが社名をつけて売っているところは一定のレベルにあると言えるのではないでしょうか。
100枚のタオルがあった時、80枚が輸入で内訳は45枚が中国、35枚がベトナムです。残りの20枚が日本製で今治が12枚、大阪の泉州が8枚、残りが三重と東京となります。東京でも青梅の方でHotmanという メーカーがあります。
今治タオルはいいタオルの最低条件だと思って下さい。なぜ私がそんなことを言えるのかというと、あの認証は1991年に私が条件を作ったものだからです。また、多くのメーカーは最上級のタオルにだけ今治タオル認証をつけています。
IKEUCHI ORGANIC池内社長の講演予定です
2月27日(金) 「リアリティのある次のオーガニック」 名古屋
3月1日(水) d SCHOOL「わかりやすいタオル」 東京
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