クラウドバンクの第一号案件だった新興国マイクロファイナンスファンド、満額集まってから何の音沙汰もなかったのでmaneoのようにお金だけ戻ってきて終わりなのかな・・・?と思っていましたが分配金が出るタイミングでしっかりと運用レポートが出されました。
最初の3ヶ月の投資利回りは年率で4.98%と為替が円高に振れている中で思っていたよりも高リターンでした。募集時の予想利回りは5.0%でしたのでほぼそれに近い水準ですね。
運用レポートの中ではファンドの収益から営業者報酬や源泉徴収税がいくら差し引かれたのか1円単位で報告されています。
融資先マイクロファイナンス機関の融資状況についても貸出金や30日以上の延滞率、貸倒れ率、負債資本倍率、貸倒引当率などが月次で報告されており、財務状況もしっかり把握できます。今月紹介されている中では延滞が0.2%、貸倒れ率は0.0%と低い水準です。
貸出先ポートフォリオとして都市部・農村部比率や男女比、事業分野、通貨、ローン種別も公開されています。
最後に貸出先マイクロファイナンスの様子としてカンボジアのTPCが紹介されていました。カンボジアの農村部で女性向け小口融資を主に行っています。大和マイクロファイナンス・ファンドと同じくDWMアセットマネジメントが実際に運用していますので投資先も似ていますね。(参考サイト)
クラウドバンクのサイトで借り手の声と紹介されているのもTPCの顧客でした。
しっかり運用レポートも出してきたという事で一号ファンドが償還された後も継続して投資を続けようという気になりました。
注文をつけるとするとファンドのポートフォリオプランではいくつかのマイクロファイナンス機関に分散投資するとありましたが、それが実際にされているのかどうか読み取れなかった点です。そのあたりは次回のレポートでは改善されていると嬉しいです。
ミュージックセキュリティーズ、大和証券、クラウドバンクとマイクロファイナンスへ投資するファンドがいくつかありますので運用レポートについても今後比較してみたいと思います。