これからの日本に新しい価値を創造しようと頑張っているベンチャー企業が紹介されています。
登場する企業の中にペット保険のアニコム損害保険、接ぎ木苗のベルグアースといった鎌倉投信の投資先が含まれているのですが、この本ではなんと顔の見える金融ベンチャーとして鎌倉投信も取り上げられています。(リサイクル分野で取り上げられている日本環境設計のFUKU-FUKUプロジェクトも一回目の鎌倉投信受益者総会でも不要な古着を集めていました)
そういう意味ではこの本自体が鎌倉投信と同じような価値観で将来に残したい会社を紹介しているような内容で読み応えがあります。
この本の中で実はすごいんだなと見直したのが北海道の十勝地方の農業です。かなり前から農業の自由化を見据えて取り組んできていた帯広市の川西農協や中札内村農協、日本最大のほうれん草栽培を目指すテクノーカ本部、帯広市長がはじめたフードバレーとかちなど革新的な農業が十勝地方に集まっています。
そんな事になっているなんて全然知らなかったのですが、革新的なベンチャーは思わず引き込まれるような魅力がありますね。体が不自由な人の身体機能をサポートするロボットスーツを開発・製造しているCYBERDYNEなんて会社は既に実用化されている事に驚きでした。
こういうワクワクする会社にだったら投資しがいがあるなと思います。先進国はこれから成熟社会の中でどうやって成長していけばいいのか模索していかないといけないと思いますが、日本にもまだまだ革新的なタネはあるんだと嬉しくなりました。