いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

2022年3月の結い2101(結いだより第145号より)

鎌倉投信が運用する結い2101の月次運用報告書「結いだより」の第145号が発行されました。

運用報告では全売却の報告としてソウルドアウトのTOBに応募した旨が書かれていました。

ソウルドアウトは地方・ベンチャー企業をターゲットにしたデジタルマーケティングを行っている会社で共生のテーマで投資されていました。(結いだより第113号で紹介されています)

最近では鎌倉投信が立ち上げたスタートアップ投資ファンド「創発の莟」にも出資するなど共感度の高い会社だと思っていましたが、博報堂DIYホールディングスによるTOBが行われることになり、全売却となりました。非上場化してもいい会社であり続けて欲しいと経営陣との面談で要望したそうです。

これで結い2101の投資先は1社減って66社になっています。

4月20日(水)と23日(土)には春の運用報告会がありますので、そこでも詳しく説明があるのではないでしょうか?

イベント | 鎌倉投信

社長メッセージでは社長の鎌田さんから混迷期に求められる視座というメッセージが出されています。先行きの不透明感で不安になるかもしれませんが、鎌倉投信の運用はプロフェッショナルの仕事としてぶれないので、鎌倉投信に投資した投資家の皆さんもぶれずに投資を続けて欲しいですね。

コモンズ投信の新しい運用体制が発表されました

コモンズ投信から新しい運用体制が発表されました。

発表内容は3月1日付で運用部の原嶋さんがシニアアナリスト兼ESGリーダーに就任、3月31日付で渋澤さんがESG最高責任者と投資委員会メンバーから退くという内容です。

渋澤健さんは新しい資本主義実現会議のメンバーにも選ばれたりして、いろいろな所に顔を出すようになったことで利益相反を疑う人も現れたそうです。そうした事は無いと思いますが、投資の現場から身を退くことによるメリットを取ったということでこれは良かったのではないでしょうか。

コモンズ30ファンドの合議制という特殊な運用体制は運用メンバーが入れ替わりながらもコモンズ30ファンドらしい運用を継続するために機能してきた仕組みですし、ESG的な観点は原嶋さんが中心になって今後は投資委員会で発言されることになるんだと思います。

原嶋さんからのコメントにもあったのですが、ESG投資の存在感が大きくなる中で本質的に変わっていないんではないかという事象も起こっているそうです。あえてESGファンドと言っていないけれどもしっかり以前からESGも考慮した運用をしているコモンズ投信に今後も期待しています。

でも、2月1日付の人事は2月に発表して欲しかったです。(渋澤さんの件と紐付けて発表したかったんでしょうが)

※当初、2月1日付で原嶋さんがシニアアナリスト兼ESGリーダーに就任というリリースがありましたが、3月1日付けに修正がありました。

ひふみ投信の運用責任者が佐々木さんに変わりました

レオス・キャピタルワークスがひふみシリーズの運用体制強化を発表しました。

詳細はリンク先を見ていただくとして、これまでひふみ投信マザーファンドの運用責任者として運用を行ってきた藤野さんが最高投資責任者(CIO)に専念し、佐々木靖人さんが新しくひふみ投信マザーファンドの運用責任者になりました。ひふみ投信マザーファンドの海外株に関してはウェイ・シャンシャンさんが運用を担当します。

若い世代へ運用をバトンタッチになりますので、ひふみ投信を国民的な投資信託に育てあげる新しい段階に入ったことを感じさせる人事です。

佐々木さんはひふみ投信初期にTwitterで藤野さんにスカウトされてレオスに転職してきた方でもう長いことひふみ投信の運用に関わってきていますし、ウェイさんもひふみアカデミーでのお話を聞いていると信頼できる方です。

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動画の35分くらいから藤野さんとの違いについて佐々木さんがポートフォリオの組み方でこちらが上がるとこちらが下がるように偏るバーベル型としなやかなポートフォリオという表現がありました。藤野さんはしなやかなポートフォリオを組むが、佐々木さんは中間くらい、どちらかというと尖らせたいという気持ちもあるという事ですので、ウェイトをどう管理するかという点にも注目ですね。

新しいひふみ投信、楽しみです!