いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

個人型確定拠出年金の愛称は iDeCo に決定

2017年1月から専業主婦や公務員、既に企業年金に加入している人でも加入できるようになる私的年金制度「個人型確定拠出年金」の愛称が決まりました。

iDeCo(イデコ)です。

individual-type(個人型)
Defined Contribution(確定拠出)
pension plan(年金制度)

f:id:m-at:20160917072853p:plain

イデコ・・・。第一印象はパッとしない感じがしますが、NISAもパッとしたかというそうでもないので、結局は金融機関がどれだけ力を入れてiDeCoに取り組むかにかかっていそうです。

原則として60歳未満であれば誰でも加入できる私的年金制度なので対象者はものすごく多いのですが、これまで金融機関はあまり儲けにつながらないという事でひっそりと販売していることが多かった制度です。でも、逆にいうと個人にとってはとても魅力的な制度なんです。

iDeCoのメリットは?

1.掛金が全額所得控除されます

個人型の年金というと保険を使った個人年金保険がまず頭に浮かぶと思いますが、個人年金保険は年間の支払額の2万円までが全額所得控除、8万円超で所得控除額は4万円に頭打ちされます。一方、iDeCo(個人型確定拠出年金)は掛金の全額が所得控除の対象です。 サラリーマンの方は年末調整で所得控除を申請できます。

2.運用益も非課税で再投資されます

iDeCoは多くの場合元本保証のない商品に投資することになります。そこで得た運用益も非課税のまま別の商品に再投資することができます。 

3.60歳以降、受け取る時にも税控除があります

60歳まで積み立ててそれなりの金額に育った自分の年金を受け取る時にも税控除があります。 

iDeCoのデメリットは?

1.原則として60歳になるまで受け取れません

個人の年金ではありますが、原則として60歳になるまで解約して受け取ることが出来ません。そのため老後資金と割り切って積み立てる必要があります。

2.運用益が出るとは限りません

預金もありますが、投資商品へ投資した場合に元本割れになる場合があります。運用益は非課税になるメリットはありますが、さすがに損失補填まではしてくれません。

3.企業年金などが手厚い場合は受取時の税控除が薄いかも

既に企業年金などに加入していて多くの年金を受け取ることになっている方は受取時の税控除を共用することになります。そのため思ったほどの税控除を受けられない場合があります。

自分年金をつくりましょう

厚生労働省も面と向かっては言ってませんが、これからは老後資金は自助努力で作って欲しいというメッセージが込められた制度だと思います。公的年金制度自体が明治8年に海軍を退役した軍人の恩給として始まったというように、始まってからそんなに歴史のある制度でもありません。

経済成長で国が大きくなることを前提とした制度でしたが、昨今国のお財布も厳しいのは皆さんも知っていることと思います。公的年金が全くなくなるとは思いませんが、それだけで老後を暮らせる時代ではなくなっていくんだろうと思われる中で国が用意してくれた自分年金づくりを促す制度がiDeCo(個人型確定拠出年金)です。

無理のない範囲で自分年金づくりを始めてみてはいかがでしょうか?