竹川美奈子さんから新著を頂戴しました。ありがとうございます!
今度は愛称がiDeCoに決まったばかりの個人型確定拠出年金の本です。
竹川さんの確定拠出年金の本というと3年前にも出版されていましたが、2017年1月施行の法改正に完全対応した新しい内容になっています。

一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門
- 作者: 竹川美奈子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2017年1月から現役世代のほぼ全員が加入できる制度に
個人型確定拠出年金(iDeCo)はこれまで公務員や企業型年金のある会社に勤めるサラリーマンは専業主婦(夫)は加入することが出来ませんでした。それが2017年1月からはそれらの人達も加入することが出来るようになり、老後資金をお得に作ることが出来るようになります。
とはいえ、個人型確定拠出年金はこれまで金融機関があまり力を入れていなかった分野。どこの金融機関にどんな商品があるかはなかなかわかりにくいものでした。本書では著者が選んだ手数料が低く、運用商品も良心的と思われる金融機関がいくつか紹介されています。
本書の中でも紹介されている個人型確定拠出年金ナビでは各金融機関ごとにどんな商品を扱っているか、手数料などを調べることが出来ます。
お得だけどちょっと癖のある制度なので始める前に正しく知りましょう
公務員も対象に含まれた事で地銀などが俄然やる気を出しているとも聞いているので情報開示は今後進む可能性がありますが、ちょっと癖のある仕組みなので本書を読んで制度を学ぶのがわかりやすいと思います。
保険のように付き合いのある金融機関で始めてみたら実は手数料が高かったなんて事が今後想定されます。
私も竹川さんの個人型確定拠出年金の前著を読んで実際に個人型確定拠出年金に加入しましたが、思いの外節税効果が高く、もっと早く始めていれば良かったと悔やんだ過去があります。受取時の税負担がどのくらい軽くなるかは加入期間によって変わってきますので無理のない範囲で加入しておくとよいと思います。
私が取材を受けた日経電子版の記事です
小額で投資した場合の非課税制度にNISAがありますが、iDeCoは原則60歳になるまで引き出せない代わりに節税効果も大きく、運用益についても受け取るまでは課税されないので長期でじっくり資産形成するのに向いた制度です。
Q&Aも充実
第6章にQ&Aがありますので、始めようと思ったらまず6章のQ&Aを読んで気になる部分をチェックするのもいいと思います。
最近、ネット証券が個人型確定拠出年金に力を入れ始めていますが既に加入済みの人はどうやったら金融機関を変更できるのか?なんて事も書いてあります。私もスルガ銀行から楽天証券に変更しようかと考えていましたが、意外に簡単に変更出来そうなのでもう少し色んな金融機関の様子を見てからにしようと思いました。
投資信託など投資商品の選び方に迷った場合は竹川さんの投資信託入門がわかりやすいです。