ひふみ投信よりひふみプラスの方がオトク?
「ひふみ投信」の姉妹ファンドに「ひふみプラス」があります。
本日の基準価額です。 ☆ひふみ投信 34,395 +336 +0.99% ☆ひふみプラス 28,006 +275 +0.99%
— レオス・キャピタルワークス公式ツイッター (@rheos123) 2015, 12月 1
直販の「ひふみ投信」に対して外販の「ひふみプラス」という立ち位置なのですが、2本のファンドは基準価額が異なります。投資先は同じ「ひふみ投信マザーファンド」ですので、より基準価額の安い「ひふみプラス」の方がオトクという声があるようです。
藤野:
よく「ひふみプラスの方が基準価額が安くてお得ですね。」と言われますが、運用が始まった時期が違うだけです。ひふみ投信もひふみプラスも同じマザーファンドに投資していますので(ほぼ)同じファンドです。
ファンドへの資金の流出入、(細かいことを言うと)信託報酬率の違いなどの要因で微妙に値動きが異なることもありますが、ひふみ投信とひふみプラスは基本的に同じ値動きをします。
青:ひふみプラス 赤:ひふみ投信
ひふみプラスの方が後から設定されたので、既に値上がりしていたひふみ投信より基準価額が低いだけです。
例えるならばひふみ投信は1000円で8等分のピザが8枚買えるけれども、ひふみプラスは10等分のピザが10枚買えるようなものです。どちらも1000円で買えるのはピザが1ホールです。
他に私がコツコツなどで聞いた話では「ひふみ投信は基準価額が高いので分割して欲しい。そうすればたくさん口数を買えるようになるからオトク。」というのもありました。
基準価額が下がるとその分多くの口数を買うことが出来るという事を中途半端に理解するとこうなります。
例えば、分割して基準価額が半分になると確かに同じ金額で買える口数は増えますが、あくまでも同じ金額で買える価値は一緒です。先ほどのピザの例で説明すると1000円で買えるのが8等分のピザ8枚だったのが16等分のピザ16枚になるだけです。
5年以上保有していない場合はひふみプラスの方が微妙に割安
でも、ひふみ投信とひふみプラスでは信託報酬率に違いがあります。
ひふみ投信交付目論見書より
ひふみプラス交付目論見書より
ひふみプラスは純資産総額が500億円を超えましたので信託報酬が少し逓減されています。2015年12月2日時点では638億円の純資産総額ですので500億円に対しては1.0584%、138億円に対しては0.9504%の信託報酬がかかります。
ひふみ投信も5年以上保有すると信託報酬を一部還元する資産形成応援団という仕組みがありますが、ひふみプラスなら(今なら)買った瞬間からひふみ投信よりちょっとだけ信託報酬が安くなります。
今後、ひふみプラスの純資産総額が順調に増えていけばちょっとずつひふみプラスの方がリターンは高くなる計算です。
あえてどっちがオトクなのかと考えると、これから買い始める人にとってはひふみプラスの方が信託報酬がちょっとだけ安いからオトク?と言えるのかもしれません。
【追記】
・・・偶然ですがモ人ーSYOGOさんがひふみプラスとひふみ投信の信託報酬について考察した記事をアップしていたので紹介します。詳細はこちらをご覧下さい。
【ひふみプラス】の信託報酬 ~2015年11月 | これが我が家の生存戦略
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