日本初のソーシャルレンディングサイトmaneoが今年の5月に証券取引等監視委員会の検査を受け、延滞案件に対する適切な開示がなされていなかった件について指摘を受けたと発表しています。
発表された資料によると、延滞のあった案件は事業性ローンファンドのうち7社17ファンド、総額にして4.41億円でしたが、延滞のあった案件に関しては連帯保証人である保証会社による保証が履行され、投資家向けには予定通りの分配金が支払われていました。
maneoのHPから事業性ローンの返済実績一覧を見てみると一部の案件で「保証完済」というステータスになっているのが確認できます。
- 株式会社REAL SAMURAI 1本 2,000万円
- 株式会社ジェイピーエス 6本 2.5億円
- I社 1本 2,000万円
- 株式会社アルスノヴァ 2本 1.0億円
- エス・ジェイ・ケイ 3本 3,000万円
- 株式会社オーディック 1本 2,000万円
- 株式会社スイッチスマイル 3本 3,000万円
昨年11月あたりに償還されたファンドから実際は延滞があったものの、開示されることなく完済という扱いになっていたようです。
ただ、いずれにしても完済と保証による完済は投資家から見ると全く意味合いが違います。これを完済と表現する姿勢はあまり信用ができません。
昨年10月に創業社の妹尾さんから瀧本現社長に社長の交代がありましたが、銀行員出身の妹尾さんが社長だったら保証完済は開示してくれたんじゃないかなという気もします。(お二人は著書を見ても全然カラーが違いました)
償還された案件から徐々に資金を引き出している最中ではありますが、今回の件を見てもしばらくmaneoでは投資したくないと感じました。
今回の指摘を受けて是正するという内容でしたので今後の対応など見て、再び信用できる会社だと思えるようになった際に投資を再開したいと思います。せっかく日経マネーでもクラウドファンディングが2015年のヒット商品予測で紹介されていたのにこういう事があると残念ですね。